大学入試センター試験解答速報2012
《理科総合B》 新高3年生へのアドバイス



◆理科総合Bとは
理科総合Bは、「自然の事物・現象に関する実験・観察を通して、生物とそれをとりまく環境を中心に、自然の事物・現象について理解させるとともに、人間と自然とのかかわりについて考察させ、自然に対する総合的な見方や考え方を養う」(学習指導要領より抜粋)ことを目的とした科目です。そのため、普段から教科書の内容を正しく理解し、観察や実験を通して深く考えるという学習習慣を身につけることが必要です。センター試験でも例年、そのような知識や手法について問う方向性がはっきりと示されています。観察の方法や結果整理の方法を問う問題が多く出題され、これに苦戦する受験生が少なくないようです。

◆理科総合Bの勉強法
センター試験の「理科総合B」の問題を解くには、基本的な内容についての正確な知識と、それを基にした応用力が必要です。つまり、内容としては当たり前のことばかりですが、それが「ちゃんと分かっていること」が必要になるということです。「わかったつもり」で試験に臨むと大失敗することになります。
学習するにあたって、教科書の記述を丸暗記するような勉強法ではなく「なぜそうなるのか」を考えることや、実験の方法についてマニュアル的に「これはこうする」と覚えるのではなく「なぜそうするのか」を考えることを心がけましょう。そうすることで、応用のきく「深い知識」になります。地学Iや生物Iの関連部分を学習することもよい方法です。
また、実験結果を解釈する問題などを解くには「何が要点なのか」を把握する力や「何と何が関連しているのか」を見抜く力が重要になります。そのためには、日常的に「ものを考えること」「頭の中を整理すること」が重要です。結果を教えてもらって満足するのではなく、「なぜそうなるのか」と自分で考えるように心がけましょう。新聞やテレビのニュース解説などを見ることも、「ものの見方・考え方」を学ぶ良い方法のひとつです。
そのような土台を作った上で、高校3年生は用語の意味など細かい知識を確実にしておくようにするとよいでしょう。

◆センター試験のために
センター試験では限られた時間内に問題を解かなければなりません。また、普段からセンター試験の形式に慣れておくことも試験対策として必要です。東進のセンター試験本番レベル模試を積極的に受験して、センター試験の形式に慣れておきましょう。

大学入試センター試験解答速報2012
表示:スマートフォン版│PC版