《数学I・数学A》 設問別分析
【第1問】方程式と不等式、集合と論理
[1](方程式と不等式)
絶対値付きの不等式の処理の問題である。普通に計算するだけなので、間違えられない。昨年よりも易しい。
[2](集合と論理)
3つの条件について、その関係を調べる問題。m,nが自然数であることに注意して考えなければならない。難易度は昨年よりも低いと思われるが、勘違いし、間違いやすい問題である。
【第2問】2次関数
上に凸の放物線に関する問題で、標準的。前半は頂点の位置情報やx軸との交わりに関する問題など、頻出問題が並ぶ。後半に、閉区間における関数の最大値問題があり、少し計算が必要。昨年同様、最後は平行移動の問題で終わっている。昨年よりも易しい。
【第3問】図形と計量、平面図形
三角形の内接円や外接円によって出来る平面図形の問題である。前半は教科書の例題レベルの問題が並んでいるので間違えられない。後半は、的確な図を描いて考えられたかどうか、図形の性質を使いこなせたかどうかをが分かれ目となったと思われる。(1)の、2円の位置関係を問う出題が目新しい。また、外接円の半径ではなく直径を問われているなどの、落とし穴を回避できたかどうかもポイントである。
【第4問】場合の数と確率
9枚のカードから5枚を取り出してルールにしたがって得点を決める問題である。題意も理解しやすく、方針も立てやすい平易な問題である。期待値の計算量も例年に比べて少ないので、出来は良かったと思われる。