《数学II》 設問別分析
【第1問】図形と方程式、指数・対数関数
[1] (図形と方程式)
直線と円の方程式、内分・外分に関する出題である。計算量が少なく、誘導も極めて親切なので、比較的取り組みやすかったと思われる。
[2] (指数・対数関数)
指数方程式を含む連立3元方程式を、3次方程式の解と係数の関係を用いて解く問題である。置き換えや、3文字の基本対称式を作る誘導があるので、取り組みやすかったと思われる。
【第2問】微分法・積分法
初めに3次関数が登場するものの、実質的には2次関数のグラフと接線・法線(接線に垂直な直線)およびこれらで囲まれる部分の面積に関する出題である。面積に関しては、有名な定積分の計算結果を用いることにより、容易に求めることができる。ただし、この計算結果を正確に求められない受験生には、後半の解答が厳しくなる。
【第3問】三角関数
加法定理や2倍角の公式を用いて式を変形し、最終的にπ/5(=36°)の余弦の値を求める問題。式変形が煩雑な上、誘導に乗りにくい部分があるので、取り組みにくかったと思われる。
【第4問】方程式・式と証明
3次方程式の解についての問題。前半は、具体的な虚数解をもつ場合に、他の解をすべて求める。後半は虚数解をもつ場合に、その二乗和の値域を求める問いであるが、計算量は少し多く、誘導が丁寧なので難易度は高くない。