大学入試センター試験解答速報2013
《数学II・数学B》 設問別分析



【第1問】図形と方程式、指数・対数関数
[1] (図形と方程式)
 直線と円の方程式、内分・外分に関する出題である。計算量が少なく、誘導も極めて丁寧なので、比較的取り組みやすかったと思われる。

[2] (指数・対数関数)
 指数方程式を含む連立3元方程式を、3次方程式の解と係数の関係を用いて解く問題である。置き換えや、3文字の基本対称式を作る誘導があるので、取り組みやすかったと思われる。
 
【第2問】微分法・積分法
 初めに3次関数が登場するものの、実質的には2次関数のグラフと接線・法線(接線に垂直な直線)およびこれらで囲まれる部分の面積に関する出題である。面積に関しては、有名な定積分の計算結果を用いることにより、容易に求めることができる。ただし、この計算結果を正確に用いられていない受験生には、後半の解答が厳しくなる。

【第3問】数列 (選択問題)
 前半は隣接2項間漸化式についての標準的な問題。後半では、分数式で表された漸化式が登場するが、置き換えや数学的帰納法による証明を穴埋めする流れとなっており、かなり取り組みやすいといえる。ただし、項番号の操作で手間取ったりミスしたりすると大きい失点につながるので、慎重に進めたい。

【第4問】ベクトル (選択問題)
 平面ベクトルの問題である。平行四辺形を扱っており、前半は基本計算、後半は一部の条件を固定した際にできる三角形の面積を考える。全体的に計算は難しいものはなく、丁寧な誘導に従っていけば完答も可能だろう。

【第5問】統計 (選択問題)
 生徒10人の小テストの得点についての計算問題。前半は国語、英語の2教科についての数値計算のみだが、後半はさらに数学の小テストの結果を追加し、国語と数学の得点の合計について分散などを計算する。やや面倒であるが、素直に誘導に従っていくことができれば高得点が狙える。

【第6問】数値計算とコンピュータ (選択問題)
 10進数で表示された自然数を3進数で表示させるプログラムの問題。上の位から順に出力させたり,下の位から順に出力させたりする。その出力方法を利用して、数字の対称性を見るプログラムに移る。具体的な数で確認しながら考えるとよい。難易度は標準である。
大学入試センター試験解答速報2013
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