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《化学基礎》 設問別分析
第1問
問1 同素体に関する正誤問題。4つの元素SCOP(スコップ)の同素体が出題された。
問2 中性子の数を数える問題。「質量数=陽子の数+中性子の数」の知識が問われた。H〜Caまでの元素の原子番号を覚えていなければ解けない。
問3 単結合のみからなる分子を答える問題。電子式あるいは構造式が書けるかがポイントであった。
問4 イオン結晶でない結晶と直線形の分子を答える問題。前半は、SiO2が共有結合の結晶であることを知っていれば解けた問題で、後半は、CH4、H2O、CO2、NH3の分子の形を覚えていれば容易に解けた問題であった。
問5 物質の三態に関する問題。三態および三態変化に関する正確な知識とともに、沸点についても正確な理解が求められた問題でやや難易度は高かった。
問6 アンモニアの噴水実験に関する問題。噴水現象が起こる原理を十分に理解しておかないと解けない。
問7 日常生活に関連する物質についての正誤問題。このような問題は今後も出題される可能性が十分にあるので、日頃から身近な化学物質や化学現象と日常生活との関わりに関心を高めておきたい。
第2問
問1 密度、物質量、濃度など、物質の量に関する計算を含む正誤問題。物質量や濃度の求め方が重要であるが、式量を使うため単体や化合物の化学式を正確に知っているかどうかもポイントとなった。
問2 単分子膜の断面積を文字式で表す計算問題。テーマは難しいが、図を参考にすれば容易に解けた問題であった。
問3 燃焼反応の計算問題。エタノールの燃焼を化学反応式で表し、数的処理を的確に行うことが必要であった。
問4 水溶液の希釈の仕方と器具の使用法に関する正誤および組合せ問題。中和や酸化還元の実験に用いる器具とその使用法をきちんと整理していていれば容易に解ける。
問5 中和滴定と指示薬に関する組合せ問題。中和に要した液量で酸・塩基の価数を考え、用いた指示薬の色の変化で酸・塩基の強弱を考える内容で、やや手こずったかも知れない。
問6 酸化還元のイオン反応式の係数を答える組合せ問題。同じ記号には当然同じ数が入ることと、酸化剤と還元剤の電子の数を合わせることに注目すると、短時間で解ける。
問7 必要な数値をグラフから読み取る計算問題。発生した二酸化炭素の最大量から炭酸カルシウムの質量を求め、さらに反応式から塩酸の濃度を計算するやや難易度が高い出題であった。
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