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《世界史B》 設問別分析
【第1問】世界史上のマイノリティ(少数派)
Aはキリスト教単性論系のコプト教徒の歴史、Bはインドにおけるヒンドゥー教徒とムスリムの関係、Cはロシアにおけるドイツ系住民についてのリード文であった。Aではキリスト教史やアフリカ史など手薄になりがちな分野から出題された。Bの年表補充問題は近現代インド史に関する知識が問われた。Cではイギリスなどの銑鉄生産量のグラフ問題と、近現代ロシア史に関する年表補充問題などが出題された。全体で年表補充問題が2問出題されており、グラフ問題も年代の知識を問う問題であったため、
歴史の流れの正確な把握
が求められる。
【第2問】世界史上の革命や政治体制の変化
Aはフランス革命期における憲法、Bはローマ帝国の衰亡をめぐる歴史研究の議論、Cは20世紀のアジアにおける政治の民主化についてのリード文であった。Aでは、憲法や議会など幅広い分野から基本的な問題が出題された。Bでは、古代から近現代までの幅広いヨーロッパ史の知識が問われ、うち1問は基本的な都市の位置の出題であった。Cでは20世紀における革命や民主化運動について出題されており、
近現代史の幅広い知識が定着しているか
が問われたと言える。
【第3問】国家が諸地域を統合するために採用した制度
Aはアッバース朝の行財政組織や情報収集、Bは中国の南北経済の差とその統合の仕組み、Cはヨーロッパの中世から近代にかけての軍事制度の変化をテーマとしたリード文であった。Aでは土地制度や税制などについて、時代・地域ともに幅広い基本的知識が問われた。Bでは、地図問題や時期指定正文選択等が中国史を中心に出題された。河川や運河を判定材料とする地図問題は最近では見られなかったが、この問題も含めて3問とも判定は容易。Cでは、政治・経済分野について、中国・ヨーロッパを中心に幅広い時代から出題された。いずれも基本問題が多く、
正確な基礎力が身についているかどうか
が鍵となった。
【第4問】世界史における自然環境・資源と人間との関わり
Aはスペインによるラテンアメリカ大陸の支配と、アメリカ大陸産の銀をめぐる争い、Bは海洋交易とその手段の発展、Cは木材の利用の歴史についてのリード文であった。Aでは、地図問題を含めアメリカ史を中心とする基本的な知識を問う問題が出題された。Bでは文化史や東南アジア史など、知識の定着状況により得点に差がつきやすい分野から出題された。Cの年代整序6択問題は3つの事項の年代幅が大きいため、判定しやすかったであろう。全体的に、
文化史や地図問題などへの対応力
が鍵となった。
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