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大学入試センター試験
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物理基礎: 設問別分析
《物理基礎》 設問別分析
【第1問】小問集合
第1問は、昨年同様に物理基礎のさまざまな分野を扱った小問集合であった。問1は直接仕事を計算しないで、仕事と力学的エネルギー変化の関係を使うと平易に解答できる。問2の3つの力のつりあいでは、力のつりあいの式を縦方向と横方向で立式すればよい。問3の電荷・静電気力の性質と電気量の単位は知識で解ける問題。問4の直接音と反射音を利用した距離の測定では、常温での音速が約340m/sであることを知識として知っていないと解答できない。問5の熱平衡と熱容量の大小では、熱容量と温度変化の積が熱量を表していることがポイントである。全体的に計算主体の出題であった。
【第2問】波動、電気
Aはうなりに関する問題であった。うなりは昨年に続いて2年連続での出題である。問1はうなりの合成波を知らなくても、与えられた二つの波を重ねあわせて、振動のピークとゼロになる時間を見極めることができれば、適切なグラフを選択することができるが、振幅が2倍になることには注意が必要である。問2ではうなりの振動数と周期の定義をしっかりと把握しておくこと。
Bはジュール熱と電気抵抗に関する出題であった。問3は単純なジュール熱の計算で易しい。一方、問4の抵抗値の計算は数値が煩雑なので落ち着いて計算しないとミスをしやすいが、問われていること自体は抵抗率、断面積、長さの比例・反比例関係である。
【第3問】力学
Aは鉛直投げ上げと水平投射に関する出題であった。鉛直投げ上げに関する出題は2016年に同様のテーマで出題されている。問1は最高点では小球の速度が0になることがポイント。問2は鉛直方向と水平方向に運動を分解して考えれば、鉛直投げ上げと等速直線運動の単純な合成であることに気付く。
Bは定滑車につるされたおもりに関する力のつりあいと等加速度運動に関する出題であった。問3では静止した状態での力のつりあい、問4では等加速度運動している状態での運動方程式を立式するが、両問とも物体BとCを質量2mの一つの物体とみることがポイントである。
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