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国語: 新高2生へのアドバイス
《国語》
新高2生へのアドバイス
センター試験の問題を解いてみた感想は、いかがでしたか? 「国語はなんとかなる」と思っていた人は、ボリュームの多さに圧倒されたかもしれません。しかし、新高2生の諸君が二年後に受験する「大学入学共通テスト」は、複数の文章や写真・図・表などを読み解く問題が出題され、さらにボリュームがアップし、記述問題も加わる予定です。平均得点率もセンター試験よりもやや低い5割程度にすることが発表されていますので、入念な対策が必要になりそうです。
ただし、「大学入学共通テスト」でボリュームが増え、難度が上がったとしても、問題文を読み、内容を理解して設問に答えることには変わりがありません。どのような問題が出題されてもベースとなるのは国語力(読解力と語彙力)です。読解力の定着にはある程度の時間が必要なので、他教科との学習バランスを考えてもベースとなる国語力は高2生のうちに確実に身につけてしまいましょう。ベースとなる国語力をつけてしまえば、あとは演習量を増やすことで、読解スピードのアップや、複数の素材を読み解く力もつけられます。
「大学入学共通テスト」で高得点を取ることは志望校合格の絶対条件です。ぜひ次のアドバイスを参考にして、高2のうちから、学力大幅アップに向けて、計画的に勉強をすすめていきましょう。
■現代文
現代文で高得点をとるには、まず
本文の正確な「読み」が前提
になります。漢字や語句などの知識の習得は、高2段階での大切な学習の一つです。単に表面的な知識を増やすのではなく、
文章を読解していく中で、生きた形で語彙力を付ける
ことを心がけてください。
次に、
「速く読む訓練」
を積んでください。解答時間に余裕のない「大学入学共通テスト」に対応するためには、一定以上の読解速度が必要です。これは一朝一夕では身につきません。早いうちから意識して速読する習慣をつけておいてください。また、「論理的な文章」と「文学的文章」に得意不得意のある人は、安定した成績を取るためにも、早い時期に苦手な分野を集中して学習し、克服しておくようにしましょう。なお、「大学入学共通テスト」からは「実用的な文章」の出題もありますので、国語の勉強だけでなく、「新聞」やいろいろなジャンルの「本」を読むことが結果的に試験対策にもつながります。積極的に読書の習慣を身につけましょう。
また、模試や過去問などを解いた後は
必ず「復習」する習慣を付け
ましょう。現代文を解きっぱなしにしていては実力はつきません。
間違えた箇所の原因を知り、次に同じミスを繰り返さないようにしていく
ことで、次第に実力がアップしていくのです。
いずれにせよ、今まで現代文に対して正面から取り組んでいなかった人は、現代文に対する意識を改革してください。
大学入試の現代文は、適当な勉強では高得点を取れないという事実を知り、きちんと対策を立てていくべきもの
だという認識を持つこと、そしてそのための基礎力をこの一年間で養成するのだ、という認識を持って学習に臨みましょう。
■古文・漢文
まだまだ十分に時間はあるのですが、新高2生の諸君には、できるだけ早く「受験勉強としての古文・漢文」をスタートさせてほしいと思います。学校の授業でやっているからOKではなく、
「受験の古文・漢文」の意識を持つこと
が大切です。
古文・漢文は、現代文に比べると、土台となる
知識の比重が大きい科目
です。
古文であれば、
用言の活用と助動詞・助詞を中心にした解釈のための古典文法、500語ほどの重要な古文単語、古典常識、敬語法
などです。漢文であれば、
返り点をたどりながら本文を読むスピードと、書き下し文にできる訓読の力、使役・受身・反語・疑問・否定といった句法の力、漢字の読みや用法の知識
などです。もちろん、これらの知識を蓄えることが最終目標ではなく、
知識などを駆使して問題を解く力をつけること
が最終的な目標です。知識の土台固めは
反復して勉強する時間が必要
ですので、早く始めた者が勝ちなのです。特に漢文は、「短期間に高得点が取れるようになる」科目ではありますが、それゆえ後回しにしておいて、結局最後まで点数が伸びないという受験生が少なからずいます。2年生のうちに、早めにマスターしてしまうつもりで始めましょう。問題演習はまだ焦る必要はありませんから、とにかくこの1年間は、本格的始動のための土台固めと位置づけて下さい。
「大学入学共通テスト」に対する実戦的な対策としては、6月と10月に実施される
「全国統一高校生テスト(高2部門)」
があります。これによって、特に大問1の記述問題がどのように出題され、どのようが力が求められるのかを実際に知ることができます。「大学入学共通テスト」には新たに記述問題が含まれますが、出題される問題の多くは、これまでのセンター試験と同じく選択式問題です。正解選択肢を早く正確に選ぶ訓練は「大学入学共通テスト」でも不可欠な力です。自信のある人は「全国統一高校生テスト(高2部門)」に加えて、偶数月に実施される、新高3生対象の「センター試験本番レベル模試」も受験しましょう。
真剣に問題に取り組む時間は、学力を伸ばす絶好の機会です。自分の現時点の力を知るためにも、学力を伸ばすためにも
模試は毎回欠かさず受験するようにしましょう。
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