都道府県知事

政治・行政に関する仕事

こんな人に
オススメ!
  • リーダーシップのとれる人
  • 地域レベルでの生活改善に携わりたい人
  • 多角的な視点を持てる人

1.都道府県知事の仕事とは?

知事は、都道府県のリーダーとして、住民の健康福祉、教育、商工業、農業などをより充実させ活性化させるために、たくさんの施策の実施に向けて働きかける仕事です。数千人規模の職員が働く巨大な組織のトップである知事には、重要な仕事がいくつもあります。

例えば、予算案の作成です。次の1年、都道府県が税金などでどれくらいの収入を得て、その財源をどのような事業に使うのかを職員と共に検討し、予算案を作成します。

また、条例案の作成も知事の重要な仕事の1つです。条例とは、都道府県が制定するその地域限定の法律です。都道府県と市区町村は、国の憲法や法律に反しない範囲で、地域の実情に合った条例を作ることができます。知事は、住民の要望などをもとに、条例の改正案や新しい条例案を考えます。

予算案や条例案は、年に数回開かれる都道府県の議会に知事が提出します。議会では、知事の提出した予算案や条例案に関して、議員が質問をし、知事が答えます。その内容をもとに予算案や条例案を練り、議会の承認を得て初めて、実施されることになります。

知事は、適切な予算案や条例案を作成するために、日頃から職員や各分野の専門家と会議を開き、地域の問題を把握し、その解決策を考えます。また、住民の代表とも面会し、住民の要望を直接聞きます。

地域の商業・工業・農業を活性化させることも、知事の重要な仕事です。地域への観光客を増やす施策や、企業を地域に誘致するための施策を考え、地域の農産品やサービスなどをたくさんの人に利用してもらうために、都道府県の顔としてPR活動をします。

2.都道府県知事の役割・資質とは?

都道府県知事には、強力なリーダーシップが必要とされます。地域の経済が低迷すれば、経済活性化の対策を打たねばなりません。そのためには、地域住民の批判・要望に耳をけ、地域の代表として行政のあり方を改善しなければなりません。また、地域が自然災害の被害を受けたときは、復興に向けて地域の方針をまとめ、国に支援を要請します。

また、広い視野を持ち、地域の諸問題を俯 ふ瞰 かんする力も重要です。例えば、地域の経済が低迷したことによって税収が落ち、行政サービスも低下するというように、地域の諸問題が互いに関連しているケースがしばしばあります。地域の複数の問題を同時に見て、どこにどのような対策を打てば最適かを判断するためには、地域全体を俯瞰する能力が必要です。

強力なリーダーシップと地域の諸問題を総合的に把握し効果的な対策を講じることで、地域の福祉・教育・産業を発展させていくことが、知事の役割です。

3.都道府県知事になるためには?

知事は、4年に1度行われる選挙で選ばれます。知事になるためには、知事選挙に立候補して当選する必要があります。知事選挙に立候補できるのは、満 30 歳以上です。

 

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POINT

  • 都道府県のリーダーとして予 算案や条例案を作る
  • リーダーシップと全体を俯瞰する力を身につけなければならない

関連情報

●全国知事会

全国の知事の経歴が掲載されており、知 事になるまでのコースの参考になる。各 地域の先進政策も勉強になる

オススメの1冊

『知事は何ができるのか─「日本病」の治 療は地域から』

(嘉田由紀子著/風媒社)

滋賀県庁職員から大学教授を経て滋賀 県知事に就任した著者が、知事がすべき 仕事を解説

知事は激務だが高給だ。給与、手当、 退職金を合わせると4年で1億円 以上の収入を得ている

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