果樹栽培者
食に関する仕事
果樹園を経営し、季節ごとに実る果物を栽培・出荷する仕事です。観光客が自分で収穫できる観光農園の形態をとることもあります。
日々の仕事は、より良い実を結ぶよう、肥料をやったり雑草を引いたり病虫害を防ぐなどです。例として、リンゴやナシ栽培の1年の流れを見てみましょう。まず、花が咲いたらミツバチなどを利用して受粉させます。次に、実がついたら質の悪い実を取り除いて残った実を大きく育てます。出荷する実には袋をかけて雨風から保護し、適度な大きさになったら収穫します。収穫作業は最も手がかかるため、場合によっては人手を増やすなどして1個1個傷めないように摘み取っていきます。収穫が終わると、枝を剪定して翌年に備えます。大半の果実は年1回収穫することができますが、苗木から育てる場合には収穫までに数年の期間を必要とします。
果樹栽培をするためには、農業大学・大学の農学部や短大などで園芸や果樹栽培について学ぶか、農業者大学校や国立の果樹試験場で研修を受けて就農する道があります。
POINT
- 一つひとつ手で行う作業が多い
- 時期によって忙しさが変わる
- 大学や短大などで園芸・果樹栽培を学ぶ
東京農業大学・農学部・農学科
「農学」という伝統的、かつ革新的な研究分野と真っ正面から向き合う学科です。キーワードは「土壌から流通まで」。植物生産に特化した学びが特徴で、研究対象は、稲、麦、果樹、野菜、ハーブ、花から観葉植物、土壌の微生物まで多岐にわたります。さらに、植物生産の技術開発だけでなく、バイオテクノロジーを駆使した苗づくり、収穫した農作物の鮮度を維持したまま安全に届ける流通システムの構築といった研究テーマもあります。
北海道大学・農学部・生物資源科学科
作物学、植物病理学、園芸学、動物生態学、昆虫体系学、植物遺伝資源学、細胞工学など11の研究室からなる。分子から細胞、生物個体と集団、生態系まで幅広い視野に立って生物を理解する。3年次後期から研究室に所属し、4年次には卒業研究に取り組む。
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