せり人

食に関する仕事

卸売市場で行われる「せり」を仕切る仕事です。

中央卸売市場(都道府県が開設)と地方卸売市場(市区町村・協同組合・企業などが開設)では、早朝に鮮魚や青果・花か卉き(観賞用の植物)が取引されています。せりとは、買う側(仲買人など)が買い取り価格を示して競い合い、一番高い値段をつけた人が買い取ることのできる仕組みです。卸売会社に所属するせり人の仕事は、出荷者(生産者・農協・漁協など)から仕入れを行い、せりを取り仕切って値段を決めることです。

鮮魚や青果のせりでは、「手やり」と呼ばれる独特の指のサインで買い取り価格が示されます。せり人は、多くの仲買人からすばやく繰り出される手やりを正確に読み取り、効率的に落札者を決めなければなりません。さらに、なるべく高く売りたい生産者となるべく安く買いたい仲買人との間で公正な取引を行う責任を負います。

せり人になるためには、市場に出入りする卸売会社に就職して販売業務の経験を積み、各市場が定める試験に合格する必要があります。

POINT

  • 「手やり」を読み取り、公正な取引に責任を負う
  • 卸売会社に就職して経験を積み、各市場で定められた試験に合格することで人材登録される

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