宇宙機関の職員

宇宙に関する仕事

こんな人に
オススメ!
  • 物事の段取りを調整することが得意な人
  • 好奇心が旺盛な人
  • 語学力を活かした仕事がしたい人

1.宇宙機関の職員の仕事とは?

おもに国などによって公的に運営されている宇宙関連機関で働く仕事です。

一口に宇宙機関の仕事といっても、一般企業のように多岐にわたる部門が分業し、それぞれの役割を果たしています。その代表的なものが宇宙飛行士の所属する有人宇宙開発部門です。ここには宇宙ステーションでの医療や産業に関する実験の研究者も所属しています。宇宙科学部門では、探査機や人工衛星を使った惑星の探査などを行っています。

他にも、宇宙開発や探査を支えるロケットや人工衛星技術の開発部門、部品や素材、コンピュータ制御プログラムを開発する基盤技術の研究部門、人工衛星のデータ収集やステーションとの通信を行う情報システム部門などが業務に携わっています。その宇宙事業を支える総務・財務・人事・広報などを行う一般管理部門も宇宙機関にはなくてはならないセクションです。

2.宇宙機関の職員の役割・資質とは?

開発や研究に携わる職員は、理系の深い知識が必要になります。大学を卒業し、修士号や博士号を取得している研究員や技術員も多く在籍しています。

一般管理部門では高いビジネススキルが求められます。多国籍の人々が業務を行うので語学、特に専門用語を交えながらの会話ができる程度の英会話力は、必修のスキルといえるでしょう。

何よりも未知のものを探求せずにはいられない人並みはずれた好奇心は、宇宙機関の職員になくてはならない資質といえます。また、1つの技術や考え方に凝り固まらず、幅広く意見を取り入れられる柔軟な思考も必要です。

宇宙に関わるミッションは、様々な部門との共同で初めて運営できるものです。各部門とのコミュニケーション能力や調整能力も必要です。

3.宇宙機関の職員になるためには?

日本の宇宙機関である宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、大学・短大卒業を対象にした一般募集の他に、多種多様な分野で実務経験のある社会人採用があります。

 

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POINT

  • 公的な宇宙関連機関で働く
  • 各分野の業務において高度なスキルと語学力が必要となる
  • 宇宙機関について情報収集して仕事のイメージをつかむ

関連情報

宇宙航空研究開発機構(JAXA) HP

日本で運営されている宇宙機関。研究成果や貴重な映像の他、施設見学やイベント情報、メールサービスなど最新の宇宙開発現場がわかる情報が満載

オススメの1冊

『宇宙を開く 産業を拓く 日本の宇宙産業 Vol.1 』

(宇宙航空研究開発機構編著/日経BP 企画)

貴重な写真が満載。ビジュアルで最新研究や技術を垣間見ることができる

国際宇宙ステーション計画には、日本初の有人実験棟「きぼう」やステーション補給機で参加している

この職業に近づく大学は?
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東京大学:理科一類天文学科、地球惑星物理学科、地球惑星環境学科

理科一類天文学科:天文学の第一線で活躍し、国際的プロジェクトや学際的プロジェクトの中核となる研究者や教育者を育成する。3年次には学科内だけでなく、天文学教育研究センター、木曽観測所、国立天文台、宇宙科学研究所などの研究設備を活用し、実験や実習に取り組む。
地球惑星物理学科:地球、惑星、太陽系の過去、現在、未来を解き明かすことを目的に、数学や物理学を中心とした広範な科学的知識を身につける。4年次には卒業研究の代わりとなる地球惑星物理学特別演習や地球惑星物理学特別研究が開講し、論文の講読法や論理的思考などを学ぶ。
地球惑星環境学科:物理学、化学、生物学の法則を理解し、地球や惑星の環境の変動や生命の進化を実証的に解明する。世界各地でフィールドワークを行い、その中で採取した試料を化学、生物学の両面から分析することで、自然現象の理解に必要な基礎学力と論理的思考力をはぐくむ。

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東北大学:理学部宇宙地球物理学科、地球惑星物質科学科

宇宙地球物理学科:2つのコースを設置。天文学コースには理論天文学と観測天文学の分野があり、天文学や宇宙物理学を総合的に研究する。国立天文台などの共同利用施設で観測を行う。地球物理学コースでは固体地球系、流体地球系、太陽惑星空間系の3つの分野で研究を進める。
地球惑星物質科学科:地球や宇宙環境における物質の分布、構造、物性などの研究を通して、地球中心部から他の惑星空間に至るまでの総合的な理解を図り、地球と惑星の進化の本質に迫っていく。宇宙ステーションを利用した研究や、宇宙空間を模した微小重力での実験も行われている。

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九州大学:工学部航空宇宙工学科

2021年度改組新設。航空機や宇宙機の開発に不可欠な基礎知識と応用的アプローチ、実践的なスキルを身につけると共に、総合的な視点や考え方をはぐくむ。宇宙航空研究開発機構(JAXA)や一般企業、海外の組織などとの共同研究も盛んに行われている。

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早稲田大学:基幹理工学部機械科学・航空宇宙学科

2020年度改称。学系Ⅱから原則として進級する。力学を中心に学び、多様な産業分野で活きる知識を身につける。機械工学と、機械工学を基礎とした航空宇宙工学を学ぶカリキュラムで科学的知識と論理的かつ創造的な思考能力を磨く。卒業生の約8割が大学院へ進学することが特徴的である。

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宇宙機関の職員をより詳しく知ろう
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「もうすぐ」かもしれない宇宙人と出会える日

自然科学研究機構国立天文台 上席教授・副台長
総合研究大学院大学教授 理学博士
国際天文学連合副会長
渡部 潤一先生

今回は自然科学研究機構国立天文台で副台長を務める渡部潤一先生をお招きして『続々見つかる「第二の地球候補」~地球外生命発見への期待~』をテーマに講演いただいた。

【ご講演内容】

渡部先生は小学校6年生のとき、ジャコビニ流星雨の観測に挑戦しました。残念ながら期待通りに流星を見ることはできませんでしたが、自分なりの大発見をします。見つけたのは「世の中にはわかっていないことがまだまだある」という事実です。

それ以来毎晩、自分で流れ星を観測するようになり、自然な成り行きの中で天文学者となりました。謎に満ちた宇宙で渡部先生は、第二の地球の存在と、そこにいる可能性の高い地球外生命の発見に取り組んでいます。人類は知的文明としては未熟であり、けっして宇宙の中心にいるわけでもないと語る渡部先生の、オンライン講義とワークショップの様子をお伝えします。

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地球外生命体の 可能性を科学する

天文学者
自然科学研究機構国立天文台准教授
縣 秀彦先生

各界の最前線で活躍する経済人や研究者を講師に迎えて開催する「トップリーダーと学ぶワークショップ」。今回は『面白くて眠れなくなる天文学』(PHP研究所)『地球外生命は存在する!』(幻冬社)などの著作で知られる国立天文台准教授の縣秀彦先生に登壇いただき「地球外生命は存在するか?」をテーマにご講演いただいた。果たして地球以外の星に我々のような知的生命体が存在する可能性はあるのか。最新の研究分野「アストロバイオロジー」を手掛かりとしながら果てしない宇宙の謎に迫った。

講演者プロフィール
1961年長野県生まれ。信濃大町観光大使。東京学芸大学大学院修了(教育学博士)。東京大学教育学部附属中・高等学校教諭等を経て1999年より国立天文台勤務。現在、天文教育普及研究会会長などを務める。『面白くて眠れなくなる天文学』(PHP研究所)、『地球外生命は存在する!』(幻冬舎)、『星の王子さまの天文ノート』(河出書房新社)、『オリオン座はすでに消えている?』(小学館)など多数の著作がある。NHKラジオ深夜便「ようこそ宇宙へ」を担当、NHK高校講座「地学基礎」にも出演中。

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