宇宙物理学者

宇宙に関する仕事

宇宙探査や観測で得たデータをもとに、宇宙の法則性や起源に迫る研究職です。

宇宙に関することはまだ95%以上解明されていないといわれます。宇宙物理学者の使命は、そのような最先端、かつ未知の分野を、人類が今まで培った知識と技術を結集して解明することにあります。

長年研究していても、目に見えて成果が上がる研究者はほんのひと握りです。地道に研究を続ける気力が必要です。また、未知の領域を解明するためには常識にとらわれず、幅広い視点から物事を多面的に観察できる姿勢が重要となるでしょう。

宇宙物理学者のスタートラインは、宇宙研究分野に強い大学で研究者に師事することです。最先端の研究に携われるだけの理数系の深い知識が必要です。大学で研究を続けるか、国立天文台や独立行政法人などの研究室で、自分のテーマを追究していきます。また、アメリカなどの海外の大学の研究室で活動する人もいます。

POINT

  • 宇宙を観測データをもとに解明する
  • 物事を多面的に観察できる姿勢が重要
  • 理数系の深い知識が必要
この職業に近づく大学は?
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東京大学:理科一類天文学科、地球惑星物理学科、地球惑星環境学科

理科一類天文学科:天文学の第一線で活躍し、国際的プロジェクトや学際的プロジェクトの中核となる研究者や教育者を育成する。3年次には学科内だけでなく、天文学教育研究センター、木曽観測所、国立天文台、宇宙科学研究所などの研究設備を活用し、実験や実習に取り組む。
地球惑星物理学科:地球、惑星、太陽系の過去、現在、未来を解き明かすことを目的に、数学や物理学を中心とした広範な科学的知識を身につける。4年次には卒業研究の代わりとなる地球惑星物理学特別演習や地球惑星物理学特別研究が開講し、論文の講読法や論理的思考などを学ぶ。
地球惑星環境学科:物理学、化学、生物学の法則を理解し、地球や惑星の環境の変動や生命の進化を実証的に解明する。世界各地でフィールドワークを行い、その中で採取した試料を化学、生物学の両面から分析することで、自然現象の理解に必要な基礎学力と論理的思考力をはぐくむ。

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東北大学:理学部宇宙地球物理学科、地球惑星物質科学科

宇宙地球物理学科:2つのコースを設置。天文学コースには理論天文学と観測天文学の分野があり、天文学や宇宙物理学を総合的に研究する。国立天文台などの共同利用施設で観測を行う。地球物理学コースでは固体地球系、流体地球系、太陽惑星空間系の3つの分野で研究を進める。
地球惑星物質科学科:地球や宇宙環境における物質の分布、構造、物性などの研究を通して、地球中心部から他の惑星空間に至るまでの総合的な理解を図り、地球と惑星の進化の本質に迫っていく。宇宙ステーションを利用した研究や、宇宙空間を模した微小重力での実験も行われている。

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九州大学:工学部航空宇宙工学科

2021年度改組新設。航空機や宇宙機の開発に不可欠な基礎知識と応用的アプローチ、実践的なスキルを身につけると共に、総合的な視点や考え方をはぐくむ。宇宙航空研究開発機構(JAXA)や一般企業、海外の組織などとの共同研究も盛んに行われている。

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早稲田大学:基幹理工学部機械科学・航空宇宙学科

2020年度改称。学系Ⅱから原則として進級する。力学を中心に学び、多様な産業分野で活きる知識を身につける。機械工学と、機械工学を基礎とした航空宇宙工学を学ぶカリキュラムで科学的知識と論理的かつ創造的な思考能力を磨く。卒業生の約8割が大学院へ進学することが特徴的である。

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宇宙物理学者をより詳しく知ろう
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「もうすぐ」かもしれない宇宙人と出会える日

自然科学研究機構国立天文台 上席教授・副台長
総合研究大学院大学教授 理学博士
国際天文学連合副会長
渡部 潤一先生

今回は自然科学研究機構国立天文台で副台長を務める渡部潤一先生をお招きして『続々見つかる「第二の地球候補」~地球外生命発見への期待~』をテーマに講演いただいた。

【ご講演内容】

渡部先生は小学校6年生のとき、ジャコビニ流星雨の観測に挑戦しました。残念ながら期待通りに流星を見ることはできませんでしたが、自分なりの大発見をします。見つけたのは「世の中にはわかっていないことがまだまだある」という事実です。

それ以来毎晩、自分で流れ星を観測するようになり、自然な成り行きの中で天文学者となりました。謎に満ちた宇宙で渡部先生は、第二の地球の存在と、そこにいる可能性の高い地球外生命の発見に取り組んでいます。人類は知的文明としては未熟であり、けっして宇宙の中心にいるわけでもないと語る渡部先生の、オンライン講義とワークショップの様子をお伝えします。

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