海事代理士

乗り物に関する仕事

こんな人に
オススメ!
  • 海や船に関わる仕事がしたい人
  • 文書作成が得意な人
  • 個人で事務所を開きたい人

1.海事代理士の仕事とは?

海事代理士は、船の持ち主にかわって船の登録や登録内容の変更の手続・船の安全性検査の申請手続を行います。また、モーターボートやヨットに乗る人に対しては、小型船舶操縦免許証の更新手続のサポートをします。

大きい船や新しく造られた船は、国への登録が法令で義務づけられています。また、船・モーターボート・水上オートバイ・ヨットに乗る人は「小型船舶操縦免許証」を取得する必要があります。

海事代理士のほとんどが、港町で個人の海事代理士事務所を開業しています。仕事の多くは小型船舶操縦免許証の更新手続です。免許証の有効期限が近づくと、免許証の所有者にその旨を連絡します。そして、更新に必要な書類を持ってきてもらい、運輸局に免許更新の申請をするための書類を作成します。

免許証保有者は、免許を更新する際に講習を受ける必要があります。海事代理士はその講習の修了証と共に必要な書類をそろえて運輸局に提出し、新しく発行された免許証を本人に渡します。

マリンスポーツは例年8月から活発になるので、免許更新手続の仕事は春から初夏に集中します。

2.海事代理士の役割・資質とは?

海事代理士は、「海の行政書士」と呼ばれています。たくさんの書類を作成する行政書士のように、船の登録や申請・免許更新に必要な書類を適正、かつ迅速に作成することが海事代理士の役割だからです。実際、海事代理士の中には行政書士の資格も持ち、両方の仕事を兼務している人もいます。

海上での船の安全を守るためには、誰が、どこで、どのような船を所有しているかを役所が把握し、船の安全性を定期的に検査する必要があります。また、マリンスポーツを楽しむ人たちの安全を守るためには、免許証を発行し、更新制度を設けてモーターボートやヨットの操縦法法について定期的な講習を実施する必要があります。

その点で、海事代理士は、船の登録や安全性検査申請・免許証の更新手続の代行を通して海上の安全を守る役割を担っているといえます。

海事代理士には、手続を迅速に間違いなく行うため、一つひとつの仕事に丁寧さが求められます。船とその所有者、免許証の所有者の膨大な情報を管理しているので、情報管理の責任も伴います。

3.海事代理士になるためには?

海事代理士は国家資格です。海事代理士になるためには海事代理士試験に合格する必要があります。

 

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POINT

  • 船の登録や免許更新の手続を代行する
  • 国家試験に合格する
  • 個人事務所を開業する人が多い

関連情報

日本海事代理士会 HP

海事代理士の役割・歴史・仕事・試験 の実施状況などを掲載している

合格率(筆記試験):50.5%(2012年度)

オススメの1冊

『海事代理士合格マニュアル』

(日本海事代理士会編/成山堂書店)

海事代理士試験の対策を行う予備校は なく、情報も少ない。試験を目指す人に 役立つ参考書となる

代々の海事代理士がいる港町では新規参入は難しいが、海事代理士が少ない場所ではチャンスもある

この職業に近づく大学は?
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東京大学文化一類法学総合コース

民法、刑法などの法律を中心に、法・政治・経済を総合的に学ぶ。国際ビジネスを目指す学生向けの「国際取引法務プログラム」と公務員志望者向けの「公共法務プログラム」を設置。ビジネス法務、公務、マネジメント、研究職など多様な進路が想定されている。

詳しくはこちら
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京都大学法学部

少人数制の演習などを中心に法学の学習を進める。必修の専門科目を設定せず、学習計画を学生の主体性に任せているのも特徴の1つである。外国語の授業の他、社会の全体像を経済の視点からとらえるために、経済学部の一部の科目も履修可能である。

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早稲田大学法学部企業・渉外法務

企業、渉外法務を専門とする弁護士や、企業において様々な法的問題に対処する企業内実務家を目指す学生を対象とする。日常的な業務に必要とされる正確な法律知識を養い、外国法や国際私法などを理解し、国境を越えた商取引や金融に対応できる能力を身につける。

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慶応義塾大学法学部法律学科

法律科目は習熟度別に導入、基幹、展開の3つの区分を設置。導入科目で憲法、民法、刑法の基礎を学び、基幹科目や展開科目で関心のある分野を深く学ぶ。1・2年次に公務員志望者向けの準備科目がある他、法曹志望者向けの法曹コースも設置されている。

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