ツアーコンダクター、添乗員

気配りと段取りで旅行者の快適な旅をサポートする

旅行・ホテル・旅館に関する仕事

INTERVIEW

現役のツアーコンダクターに聞きました

株式会社TEI

白川 みなみさん

PROFILE

しらかわ みなみ
JTBトラベルカレッジ国際旅行ビジネス科卒業

 素敵な笑顔と、はきはきした話しぶりが印象的な白川さんは、添乗員などの人材派遣を行う株式会社TEIに所属し、ツアーコンダクターとして多忙な日々を送っています。
 お仕事についてうかがう中で、ツアーコンダクターに必要とされるものが見えてきました。

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お仕事の内容は?

海外旅行と国内旅行の両方の添乗をして6年になります。仕事の依頼を受けてまず行うのは、詳細な下調べと現地への連絡です。ガイドブックと地図をじっくりと読み込み、インターネットも使って、旅を具体的にイメージできるようたくさんの情報を集めます。
利用する施設やガイドさんとも連絡を取り合い、ルートの詳細について検討しておきます。例えば休憩間隔が長くなってしまうところでは、どこでお手洗いを確保するかなど、あらかじめ把握しておくのが大切です。出発前日までには参加者の皆様にお電話をして、質問にお答えし、またご要望をお聞きし、確認しておきます。
ツアーの間は、旅行の日程がスムーズに進むよう気を配ります。訪問施設には予約を確かめる電話を入れ、集合場所には早く入ってお客様を出迎えます。チケットや荷物の管理も大切なお仕事です。荷物が増えると動きが取りにくくなるので、ツアーコンダクターは自分の荷物を小さくまとめるのがうまくなるんですよ。
仕事の中でも一番大切なのは事前確認です。色々な可能性を考えて準備しておくこと、予定どおり進められるか自分で確かめておくこと。常に先へ先へと想像力を働かせておくことが必要だと思います。

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このお仕事の醍醐味は?

お客様の感動や驚きに触れられることが、一番のやりがいです。例えば、満開の桜を見て夢中で写真を撮っておられたお客様から「ずっと来たいと思っていた場所に来られて幸せです」というお言葉を頂戴すると、この仕事を続けていてよかった! と強く感じます。ツアーを通して、長時間を一緒に過ごしますので、お客様のお気持ちが自分のことのように感じられるのかもしれません。
私たちツアーコンダクターにとっては何度も訪れる場所でも、お客様には一生に一度の訪問になるかもしれません。その感動を演出できるのは、この仕事ならではの喜びですね。

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ツアーコンダクターを目指す人にアドバイス

この仕事で大切なのは、接客ができること・常に勉強すること・あらゆることに備える心構えの3つだと思います。笑顔でいられるか、礼儀正しい態度が取れるかというのは前提条件ですね。お客様に気持ちよく過ごしてもらえるよう、言葉づかいもきちんとマスターしておく必要があるでしょう。次に、勉強は観光情報だけに限りません。幅広い知識を身につけてほしいと思います。ニュースを頭に入れておくことは旅行だけでなく接客面でも役に立ちます。日頃から色々なことに興味を持ち、気づいたことや感じたことをメモしておくとよいでしょう。
最後に、ツアーを率いる立場として、あらゆる場面を想定して備えておくことが肝心です。段取りと準備ができていれば、どんな事態にも対応することができると思います。

ある日の白川さん

  

6:40

朝食会場の確認、朝食

8:00

集合を確認し、バスで市内観光へ

12:00

レストランに到着、昼食

17:30

ホテルに到着、部屋の案内

17:40

夕食会場を確認、夕食

19:00

自由時間に外出する人に店の
場所などを案内

19:15

運転手・ガイドと明日の予定
を打ち合わせ

21:00

全員の戻りを確認し、明日の準備を済ませて就寝

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