速記者

出版・文筆に関する仕事

速記者になるためには?

まずは、速記の基礎となる文章力を磨くことが大切です。特に、音声を聞き取り、文章化する練習をするとよいでしょう。また、日本語の他に英語など外国語の通訳ができ、速記の技能があれば貴重な人材となります。語学力、特に会話を聞き取るヒアリング力を磨くことが必要です。

以前は新聞社や出版社、議会事務局などがおもな就職先でしたが、最近は速記者の専門事務所や法律事務所などが主流です。

弁護士事務所では、弁護士の口述を速記したものを反訳して原稿を作成します。弁護士が裁判に提出する書類は膨大で、法律事務所に勤務する速記者は原稿作成を通して弁護士の仕事を支えます。事務所によっては、訴訟関連書類の作成や文献調査、弁護士のスケジュール管理といった秘書的業務を担当することもあります。速記者は、速記の技能もさることながら、弁護士のような実務者を補佐する仕事が多くなります。実務者の立場に立って使いやすい資料づくりなどの仕事ができることが望まれます。

国会での速記者を志望する人は、衆参両院の速記者養成所で学ぶことになります。裁判所でも採用を行っているため、こまめにホームページなどで情報をチェックするとよいでしょう。また最近では事務所など組織に入らず、フリーランスとして個人で仕事を受ける人も増えています。年齢や性別を問わず優秀な技能を持ち合わせていれば、フリーランスで活動しやすい仕事といえるでしょう。

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