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数学 山之内聖拡先生の学習アドバイス

MATH

数学

山之内聖拡先生

山之内聖拡先生

エネルギーが溢れる熱く前向きな授業で、多くの生徒から強い信頼を受け、やる気と実力を向上させている。 公式や定理の使い方ばかりでなく、成り立ちを徹底的に追究することで、「問題の外見」ではなく、「問題の本質」を見抜く力を付けさせる。 合言葉は『やればやるほどのびる!』。考える楽しさを体感し、いつの間にか数学が大好きに、そして得意科目に!

高3生 のキミへの学習アドバイス

まずは過去問を通して「今の自分」が制限時間にどれくらい得点できるかを厳しめに見積もろう。得点が不十分だった場合、解説を丁寧に確認し、何が原因だったかを探ろう。ほとんどの場合は①知識不足②計算力不足③読解力不足のいずれかに落とし込めるはずです。入試本番での得点がすべてですから、「失敗や反省を次に生かすことができるか」が重要になります。今の結果にとらわれず、常に本番を見据えて学習を進めていきましょう

また志望校対策では時間配分が重要です。解答時間に余裕のある大学もあれば、全問題解き切ることが難しいと思われる大学までさまざまです。日ごろから意識して練習していないことを本番で実践しようとしても上手くいきません。これからは常に本番を意識して学習しましょう。

共通テストについては、必要以上に神経質にならずに、地道に数学の実力を上げていく努力を続けましょう。わからないことが多いという点はすべての受験生にとって同じです。であれば、プロフェッショナルが必死に考えて作った模試や対策講座をたくさん受けてみま<せんか?その中で必要な知識・技術、考え方、取り組み方を学び、身につけていくほうがずっと効率的です。不安や心配も尽きないと思いますが、自分でコントロールできることに集中し、やれることをやり続けましょう。共通テスト対策に限りませんが、日ごろの学習でも「別解の確認」「有名定理の証明」「よくある誤答」を意識するといいと思います。

最後までやり抜く精神力で進み続ける

ここからは「勉強し続けること」が大切です。受験勉強は、楽しく情熱的に取り組めるときばかりでなく、苦しいときもありますね。そんなときでも「最後までやり抜く」という精神力を持ちましょう。苦しいときに、先輩や友人の「奇跡的にうまくいった話」を鵜呑みにして勉強量が減る受験生や、いろいろなことを「ひたすら悩み続けるだけ」で行動しない受験生など「勉強しない受験生」が目立ち始めるのもこの時期です。楽しいときも苦しいときも進み続けましょう。

高3の10月。いよいよ受験勉強も最終コーナーにさしかかりました。転ばないように気をつけつつも最後の直線でいいポジションをとれるよう、その調子で進み続けましょう。最後まで頑張り続けてください。心から応援しています

高2・1生 のキミへの学習アドバイス

みなさん、知っていますか?実は数学Ⅰ・Ⅱの多くの分野は基本的に「新しい数」→「計算練習」→「方程式」→「関数」という流れで進むのです。中学生の内容から遡れば、実感しやすいはずです。

負の数を学び、その計算練習、そして一次方程式、一次関数、一次関数の最大・最小。平方根を学び、その計算練習、そして二次方程式、二次関数の最大・最小。

三角比を学び、その計算練習、三角方程式、三角関数、三角関数の最大・最小点・・・などなど。

その大局をよく理解していると見通し良く勉強が進み、学習の効率が上がります。「これからこういう流れで学習が進む。そのためにこういう段階を経てこういう目標に向かってやっていくんだ。だから○○の練習をしよう」と理解しておく方がよいと思いませんか。これはスポーツでも音楽でも同じです。

その過程で大切にしてほしいのは「計算練習」です。ここで圧倒的な計算演習を通して正しく理解できれば、その先の方程式、関数、最大・最小はスムーズに進むはずです。「分かったから」と計算練習を面倒くさがって疎かにすると、その先の方程式、関数とずっと苦戦し続けてしまいます。目標を明確に意識し、見通し良く、楽しくモチベーションを維持しながら勉強を進めていきましょう。

上達の極意は継続、継続の極意は上達

模試はチャンスがあればたくさん受けましょう。その際は具体的な目標を設定してから受験したいですね。既習単元はしっかりと予習して、その単元の達成度を目標にしてみましょう。できなかった問題は、必ず間違えた原因を分析すること。分析は次の3ステップです。①「間違えた箇所の特定」②「どうして間違えたかの認識」③「どうしたら次に同じ間違いをしないかの確認」

上達の極意は継続です。継続の極意は上達です。どちらが先かは問題ではありません。いかにこの好循環に持ち込めるかが重要です。そのためにも「昨日の自分よりも今日の自分の方が一歩進んでいる」という実感を持てたら最高ですね。