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特集 2025年度 共通テストはどう変わる? 新課程入試について 高2生以下対象

※記載情報は更新日(2024/4/1)時点での情報です。

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新課程入試って?

学習指導要領が新課程に変わることに対応して、大学入試も新しく変わります。「新課程」とは何か、新課程に対応した入試では何が変わるのかについて詳しく解説していきます。

 01

どうして新課程入試に変わるの?

将来の予測が困難で複雑な変化の激しい社会や、
グローバル化が進展する社会の中では

 様々な情報や出来事を受け止め
 主体的に判断しながら
 課題を解決していく    ことが求められます。

そこで、右図の3つの資質・能力の育成が必要です。

3つの資質・能力

 02

いつから新課程に変わるの?

高3生が受ける2025年度の共通テストから変わります!

新課程入試スケジュール

 03

2025年入試がどう変わるの?

1

従来の科目ごとの学習法では解けない「探究力」を問う新傾向出題!

これからの時代は、正解がない未知の課題に挑戦し最適解を見出すことが求められます。その力を養うのが探究です。思考力・判断力・表現力が問われる探究の各プロセスを意識した新傾向の問題が、多くの科目で出題されるようになります。

【国語】現代文に「実用的な文章」の大問が追加。
図やグラフなどの複数の資料を読み解く問題が新登場します。

(2022年11月 大学入試センター公表の試作問題)

国語の問題例1ページ目 国語の問題例2ページ目
問題例はこちら▼
2

「データを扱う」スキルが文理問わず必要に!

探究を進める上では、文献や文章資料を読解するだけでなく、図表やグラフから情報を読み取ったり、データを統計的に判断したりする活動も必要です。新課程の共通テストでは、このような「データを扱う」問題が多くの科目で出題されます。
様々なデータを元に最適解を導いていくスキルが、文理を問わず必要になっています。

【数学Ⅰ・A】国際空港の利便性について費用・所要時間・移動距離の観点からデータをもとに考察する問題。

(2022年11月 大学入試センター公表の試作問題)

数学の問題例1ページ目 数学の問題例2ページ目
問題例はこちら▼
3

試験時間・問題分量が増え「高速で処理する」問題に!

出題教科・科目の変更

出題教科・科目の変更についてはこちら

出題科目の一覧表

高等学校のカリキュラムの変更についてはこちら

表1 教科・科目および標準単位数新旧対照表

各教科別の変更点

  • 情報
  • 英語
  • 数学
  • 国語
  • 新教科「情報」が追加!

    試験時間は60分、100点満点の試験となります。試験問題「情報I」は、以下の構成で作成されています。

    情報Iの問題構成

    また、試作問題ではこのように出題されています。

    大問4「情報通信ネットワークとデータの活用」

    情報Iの試作問題1
    情報Iの試作問題2
    情報Iの試作問題3

    図をタップして拡大

    (令和7年度共通テスト試作問題 情報)

    電球の画像

     ポイント
    様々な題材や資料に示された事例や事象について、情報の科学的な理解を基に考察する力を問う問題や、課題の発見・解決に向けて考察する力を問う問題が出題される。

    ガッツポーズする女子
  • 総合的な英語力を評価

    「リーディング」形式と「リスニング」形式の問題を通して、可能な限り総合的な英語力を
    評価します。

    英語 リーディング 第A問

    英語共通テスト試作問題1
    英語共通テスト試作問題2

    図をタップして拡大

    (令和7年度共通テスト試作問題 英語)

    電球

     ポイント
    従来測っていた力に加え、「情報や自分の考えを適切に表現したり伝え合ったりするために、理解した情報や考えを整理したり、何をどのように取り上げるかなどを判断したりする力」を重視する。

    女子高校生
  • 数学➁の出題が一科目のみに

    「数学Ⅱ、数学B、数学C」一科目のみの出題へ。問題数は増加し、試験時間が60分→70分へ

    現行

    試験時間:60分 配点:100点

    現行の共通テスト数学の問題構成

    新課程

    試験時間:70分 配点:100点

    新課程の共通テスト数学の問題構成
    電球

     ポイント
    科目名が数ⅡBCとなり、「平面上の曲線と複素数平面」が出題範囲に追加されたが、文系が共通テストのためにこれを勉強するのは非現実的。
    →事実上文系は「統計的な推測」の解答が必須。

    女子高生
  • 大問が一問追加

    近代以降の問題が一代追加され、試験時間も80分→90分へ。大学入試センターから発表された令和7年度共通テスト試作問題の中では、下図のような形式で出題されていました。

    国語 第3問「実用的文章」 第A問

    【資料Ⅰ】文章+図+グラフ1+グラフ2+グラフ3

    【資料Ⅱ】

    国語共通テスト試作問題1
    国語共通テスト試作問題2
    国語共通テスト試作問題3
    国語共通テスト試作問題4

    図をタップして拡大

    実用的な文章を含む多用な資料が複数提示される。

    電球

     ポイント
    複数の文章および概略図や裏府などが提示され、文章と図表を関連付けながら的確に読み取る力や、レポートの作成に向けて、内容や構成について分析したり検討したりする力が求められる。

    女子高生
  • 「公共」の新設

    「公共」の新設や教科の変更に伴い、出題科目や科目選択が大きく変わります。6科目のうち最大2科目を選択して受験しますが、選択可能な組み合わせに制限があるので注意が必要です!

    出題科目パターンは2つ
    電球

     科目選択の注意点

    チェックボックス

    ➀から一科目、➁から一科目選ぶとき、
    同一名称を含む科目は選択できない

    チェックボックス

    ①から二科目選ぶときは、「公共、倫理」
    「公共、政治・経済」の組み合わせはできない

    女子高生

    地理歴史及び公民において選択可能な組合せ

    表3 地理歴史及び公民において選択可能な組合せ

新課程先取りの探究型問題に注目!

 今年度の共通テスト「英語リーディング」第4問では、2022 年 11 月に大学入試センターから発表された、新課程共通テスト「試作問題」の特徴を強く反映した問題が出題されました。

 第4問以外の「英語リーディング」全体も、昨年度と同様に探究活動型の読解問題を中心に構成されており、以下の特徴が見られました。

新課程先取り問題 英語リーディング

1.

多種多様な英文

現実の高校生や大学生に見られる具体的状況設定を踏まえた、多種多様な素材を扱った英文が出題されました。英文の状況・目的・主旨などを読解開始直後速やかに把握する力が求められています。

(例:第1問 A「チラシ」、第1問 B「案内書」、第3問 A「ブログ」、第3問 B「新聞記事」、第6問 B「ウェブサイト」)

2.

正確な情報処理が求められる設問

英文を冒頭から順に読み通すのではなく、問われている情報が何なのかを把握し、それらを英文中で正確に見つけ出し、事実と意見を区別したり、それらの情報を比較・照合したりする設問が数多く出題されました。

例:第1問 B「時間情報の整理」、第2問 A「意見・事実の区別」)

3.

新課程共通テスト「試作問題」を先取りした要素

来年度から始まる新課程共通テストの「試作問題」の要素である「生徒自身が問題を設定し、情報を収集・分析し、意見をまとめ・表現する」という状況設定の大問が出題されました。

(例:第4問)

2024共通テスト 英語リーディング
大問 配点 素材 出題内容 出題内容
第1問 A 4 チラシ 異文化交流のチラシから情報を読み取る 探究型の読解問題
(学生にとって日常的なテーマ)
第1問 B 6 案内書 日帰りツアーのコースを選択する
第2問 A 10 チラシ 「戦略ゲームクラブ」の勧誘チラシを読む
第2問 B 10 レビュー 「海外旅行保険」についてのレビューを読む
第3問 A 6 ブログ記事 「写真撮影ラリー」についてのブログを読む
第3問 B 9 新聞記事 「バーチャルツアー」についての記事を読む
第4問 16 理論・データ 「快適な教室環境を作る」ために探究する 試作問題志向が強い探究型
読解問題(発信型探究問題)
第5問 15 物語 物語文を読み、文章を紹介するためのメモを作る 探究型の長文読解
(物語文、学術的テーマ)
第6問 A 12 記事 「人間の時間認識の違い」について、記事を完成させる
第6問 B 12 ウェブサイト 「辛いもの」に関する文を読み、スライドを完成させる

新課程入試に向けた対策

共通テストに向けてすべき対策

共通テストは新傾向を踏まえた対策が必須!

POINT 01

探究する力

「探究」する力

正解の無い課題に挑戦し
最適解を見出す

POINT 02

データを扱う分野・スキル

データを扱う
分野・スキル

様々なデータを元に
最適解を導いていく

POINT 03

高速で処理する力

高速で
処理する力

多くの問題に対し
短時間で要点をつかむ

藤原先生

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▼各大学の「情報Ⅰ」の配点状況はこちらに掲載しています▼

大学別「情報Ⅰ」利用状況
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