• 東進タイムズ 2020年12月01号

数学 澤村光弘先生の学習アドバイス

数学
澤村光弘先生

パターンやテクニックの丸暗記とは正反対の、体系的に解法を掘り下げていく授業を展開する。先生の熱くパワフルな語りの波に乗れば、論理を的確に踏まえて自分自身で考える力がつき、数学の世界で自由自在に振る舞えること間違いナシ! 数学を楽しみたい君にピッタリ。

高3生

大学入学共通テスト(以下、共通テスト)は、「大学入試センター」が行った2回の試行調査(2017年11月と2018年11月)を除くと、過去問がありません。余裕のある人でも、共通テストに対して不安を抱かず、本番に臨むことは難しいはずです。従って、12月は共通テスト対策をメインにし、余裕があれば二次・私大対策を行うことがよいでしょう。

「共通テスト対策としては、まず、2回の試行調査(「大学入試センター」のHPで問題を確認できます)と、今まで受けた講座を復習しましょう。1問ずつを丁寧に「共通テストの特徴(長文、会話文、日常の事象etc)」を再度確認することです。長文と会話文では、重要な部分やヒントになっている部分を見つけ出すことを復習してください。日常の事象では、数学の言葉(数式)に変換することを復習してください。次に、模試を復習しましょう。詳細は左上の「効果的な模試の復習」を見てください。

悩んで得られるものは何もない

12月13日には「最終12月 共通テスト本番レベル模試」があります。「本試験そのものである」との意識を持って、自分自身にプレッシャーをかけまくって、模試に臨んでください。しかし、冷静さを保って、すべての問題に時間を配分し、途中で手が止まった設問はパスして、次の設問へ進みましょう。そうすると、本試験はリラックスできますよ。

なお、共通テストに関連した問題について、初見の問題に触れるのはこの模試を最後にしましょう。いろんな問題に手を出しても、不安が募るだけです。

苦手な教科の克服に全力を投入できるような時間はありません。全教科をバランスよく学習しなければならず、数学にかけられる時間は限られていますが、2日以上数学を学習しないと勘が鈍ります。「今持っている力で最大の点を狙うんだ」と常に意識して、毎日少しずつでいいから続けて学習をしてください。

共通テストについて分からないことが多すぎるのは、君だけでなく、すべての受験生が感じていることです。みんな同じ土俵に立っているんですよ。やり残したことがたくさんあるかもしれません。しかし、悩んでも得られるものは何もありません。今の自分を信じ、「焦らない」の一言に尽きます。共通テストの試験時間(時間割)に合わせた生活パターンに切り替える。夜型は禁物。"夜は冴えまくり、昼はボーッとしている"なんて、洒落にもなりませんよ。

高1生・高2生

新高3生は、「見るのも嫌な(すごく苦手な)ではなく「何とかなりそうな(少し苦手な)」分野の教科書レベルを攻略してください。ここで「できた!」という成功体験を得ることにより見るのも嫌な(すごく苦手な)分野にも果敢にチャレンジでき、その分野も攻略できるでしょう。

新高2生で、数学の好きな人は今の自分のペースで進めてください。でも、数学の苦手な人も多いと思います。公式・解法を丸暗記して、それを用いているだけでは、苦行そのものです。少しでも取り組みやすい分野をターゲットにし、公式の成り立ち・解法の論理性を理解し、それを使ってみる。「論理的に理解する」ことの楽しさを経験してください。この成功体験が数学を好きになる近道です。

数学を通じて「考える楽しさ」を知ろう

新高3生は、既習分野の教科書レベルの問題を春までに解けるようになることを目標にしましょう。これと並行して、「共通テスト本番レベル模試」を活用して、共通テストの特徴(長文、会話文、日常の事象etc)に慣れれば、夏には模試で8割の得点が可能になります。ただ、焦りは禁物で、各自の実情に合わせて、学習計画を東進の担任・担任助手と相談し、随時調整することが重要です。新高2生は壮大な学習計画は禁物です。今の生活パターンを見直し、同じく担任・担任助手と相談するのがベストです。

理屈を考えずに公式・解法を丸暗記すれば、定期テストの成績がほんの少し良くなるでしょう。しかし、その後の成績は頭打ちで、丸暗記する量も飛躍的に増加します。そして学習意欲がなくなり、数学を放棄すること、これが最悪のパターンです。

数学を通じて、『考えることの楽しさ』、『論理的に物事を考えれば実力がつく』ことを知ってほしいです。