• 東進タイムズ 2021年4月01号

現代文 武川晋也先生の学習アドバイス

現代文
武川晋也先生

全国をまたにかける新進気鋭の現代文講師。ビジネスの最前線で培った社会経験に基づく豊かな知識と徹底した入試問題分析に裏打ちされた確かな読解法で、君の読解力を高次元へと引き上げる。授業を通して「得点力」のみならず、受験が終わった後にも真価を発揮する「思考力」を鍛える武川晋也の現代文の講座を通して、世界を変える人間になろう。

高3生

「ルーティンワーク」をまずは構築しましょう。受験勉強において重要なことの一つは継続性です。「昨日は12時間も勉強した。だから今日はご褒美にお休み」では学力はつきません。高校生は学校行事などの兼ね合いで十分に時間が取れないことがしばしばあり、勉強時間が不安定になりがちです。しかし、どんなに時間がなくても歯磨きなどの日々のルーティンワークは欠かさないですよね。勉強も同じです。英単語、漢字など、基礎的な学習を毎日欠かさず行うように習慣化しましょう。そのためのポイントは二つ。一つ目は「無理のない分量から始める」こと。「やや少ないかな?」と思う分量で「始めること」が大事。そして二つ目は「少しずつ分量を増やす」ことです。週・月単位でルーティンの分量を少しずつ増やしていきましょう。これで無理なく継続的に基礎力が高まります。

現代文読解のための「自分の型」を作る

現代文においては「読解の方法論の取得」「語彙力の強化」の二つを意識しましょう。

まずは「読解の方法論の取得」について。現代文は文章内容の理解のうえに設問への解答が成り立ちます。よって、夏前までに授業を通して「どのように文章を読み、理解するのか」の修得を心がけてください。具体的には、予習段階で自分が注目したポイントと授業内での説明が合致しているのか、それともずれているのか、ずれている場合はなぜその点が大事なのかを理解する作業をしてみましょう。私は読解作業の定着を芸事の師匠と弟子のような関係だと思っています。師匠(=講師)の教える型(=読解法)を弟子(=受験生)が学んで、定着させて、それを元に「自分の型」を作る。そのためにもまずは最初の型を覚えることを優先しましょう。

次いで「語彙力の強化」について。先述の「型」はフォームという意味も持ちますが、例えば野球で正しいフォームを理解している素人は多いですが、実際にその通りの打撃や投球はできません。その要因として筋力不足が挙げられます。そう、この筋力が現代文においては「語彙力」に相当します。語彙力があれば授業中に説明される内容の理解の吸収が高まります。その分、適切に型を扱えるようになるので重要です。では、どのように鍛えるのか。まずは漢字の練習から始めましょう。意味を覚え、熟語の場合にはその成り立ちを考える、といった学習を毎日繰り返す。現代文のルーティンとして行いましょう。

大学受験は人生の通過点です。しかし、この通過点は本当に重要。なぜなら自分にとっての困難に直面しそれを乗り越えられるかどうかが試されるからです。そして今後の人生においてこのような機会に多数直面することになります。その最初の機会が大学受験であり、だから重要なのです。東進という最高の環境で最高の通過点を迎えられるように頑張りましょう。

高1生・高2生

何事も基礎体力が大事と言われます。もちろん意味のない走り込みのようにむやみに何かをすることは否定されるべきですが、あらゆる基礎的なものを否定するのはお門違いです。何を話しているのかと思われるかもしれませんが、勉強においても同様なのです。基礎的なことをしっかりと鍛えておくと最終的な学力の伸長が大きくなります。では具体的にどのようなことが大事なのか。受験科目として使わない科目であったとしても、少しでも興味があることを自分で調べ、興味を深めることが大切なのです。自分の中の学ぶ心を豊かにすることは自分の学びの基礎として土台を作ります。この土台の豊かさは結果として現代文にとって大きな財産となりますよ。

わからないことをなくしていく学習を

高校生活を通じて「自分の世界を広げること」を意識してみましょう。演劇や落語、ポップカルチャーを問わずさまざまな作品に触れてください。最もおススメするのは読書です。自分の在り方を相対化し、たくさんのことを考えるようにしてください。

きっかけとしての一冊目は自分の目についたもの、興味があるものを手に取ってみてください。そのうちに興味は広がりますから。もう一つ意識してもらいたいことは「わからないことを自分で調べる」ということです。「わからないことをなくしていく」ことは勉強の基本ですが、受験生に欠けている姿勢の最たるものでもあります。辞書、ネットの百科事典などを駆使して調べましょう。その際、自分の見ている情報源の信憑性を気にかけることも忘れずに。

「勉強だけ」「学校行事だけ」「部活だけ」と自分の可能性を狭めないでください。あらゆることをできる限り目いっぱい真剣に取り組む。そして人間としてのキャパシティを広げてください。これが受験生になった時にも生きてきます。