• 東進タイムズ 2021年6月01号

漢文 寺師貴憲先生の学習アドバイス

漢文
寺師貴憲先生

とにかく正攻法。でもときにテクニカル。そして高尚にして軽快。みんなを「わかった」に導く。歴史的な背景を基に明解な具体例を駆使した緩急自在の講義を聴けば、きっと漢文が身近になる。そして漢文に感動する!「どうせ取るなら満点、合格するなら首席」を合い言葉に、圧倒的な読解力を養成し、キミのポテンシャルをフルに引き出す。

新高3生

夏に向けてやっておくべきこととしては、一にも二にも基礎体力作りです。漢文の基礎といえば句形・句法。いまから基礎を固めておけば、過去問演習を始めたときに困ることはありません。大事なのはしっかり頭に入れること。句形の一覧をいくら眺めても頭には入らないので、まずは東進ブックスの『寺師の漢文をはじめからていねいに』(東進ブックス)から始めましょう。あるいは、東進で「基礎から学ぶ漢文」を受講するのはいかが?そのあとは句形を扱った問題集で、せっかく学んだ知識を定着させていきましょう。

生活リズムを安定させるために、まず勉強する時間を決めること。朝勉(朝起きる時間を5時に固定。犬の散歩のあと、7時まで1時間半勉強するとか)や、就寝前の暗記タイム(最も暗記に適しているとされる寝る前の30分を英単語や地歴の暗記に充てるとか)は、比較的スケジュールを固定できるのでオススメです。「一日5時間勉強」とかは漠然としているうえ、家族で夕食に出かけたり急な予定が入ったりしたときにすぐ崩壊するので、オススメできません。

次に勉強の内容を具体的に決めること。例えば、210ページの問題集を1日30ページ、計7日で終わらせると決め、あとは何が何でも達成する。学校の休み時間や帰宅してから夕飯までのわずかな間に1ページ、2ページと進める。帰宅してからどっとやるのではなく、前倒しで少しずつ進めるのがコツ。これを一冊、二冊と重ねていくと、だんだんと快感に変わっていきます。自分に終わらせられない問題集や参考書はないんじゃないかとさえ思えてきます。成績も明らかに上がるので、気づくと勉強以外に時間を費やすのがバカらしくなってきますよ。

模試は失敗するために受ける

模試は「失敗するために」受けます。受験本番で失敗するわけにはいかないので、模試でたくさん失敗しておくわけです。受ける前から結果は気にせず、いまの力を最大限発揮することだけに集中しましょう。模試が終わったら、いよいよ反省会。この反省会こそが模試の本番みたいなものです。失敗したところを見つけ、どうすればよかったのかと反省し、教訓を引き出します。そして次の模試で新しい失敗をします。同じ失敗はもちろん繰り返しません。そうしてミスを減らしていって、受験本番でノーミスを目指すわけです。

東進は模試の実施数も多く、たくさん失敗するチャンスがあります。どしどし受けて、どしどし失敗しましょう。

「成功とは、情熱を失うことなく、失敗に失敗を重ねられる能力である」

イギリスの首相チャーチルの言葉です。成功するその日まで、失敗に失敗を重ねてください。失敗してはじめて学べることがたくさんあるんです。

新高1生・高2生

国語の点数を上げたいなら、漢文から勉強を始めること。共通テストでは漢文なんて覚えることは少ないわりに、配点は古文と同じなので、コスパ最高です。とりあえず『寺師の漢文をはじめからていねいに』(東進ブックス)を手にとってみて。夏はこの一冊を極めるだけで十分。あるいは、「基礎から学ぶ漢文」を受講。参考書や講義で句形を学んだら、次は問題にチャレンジ。句形を扱った問題集に取り組みましょう。

もし、君が本気で勉強時間を作りたいのなら、いますぐスマホの「スクリーンタイム」や「デジタルバランス」を確認すること。一日に何時間スマホを使っているか、どのアプリをどれくらい使っているかがわかります。もし後悔する数字が出てきたら、家族にスマホを預けるなど、協力を仰ぎましょう。

「時間」の積み重ねが大きな差に

受験の成否は、どれだけ「時間」をかけたか、にかかっています。受験生はみな同じ種族に属するので、学習能力に大差はありません。一時間で身につけられる知識やスキルは似たようなもの。であれば、今日から受験までに一日平均5時間、計3150時間を費やした高校2年生と、一日平均2時間、計1300時間を費やした高校2年生の間には、「1850時間」分の差が生まれているわけです。時間をかけた生徒が受験に勝利します。高1生ならなおさらで、平均5時間組と平均2時間組の間にはそれ以上の差が生まれます。受験勉強を高3の夏から始めて、この差を埋めるのは至難の技。

もし、いま危機感を持ったなら、家族にお願いして、スマホを遠ざけたり、自室のテレビやマンガの類を居間に移したり、やれることを今すぐやっておきましょう。