• 東進タイムズ 2021年7月01号

地理 山岡信幸先生の学習アドバイス

地理
山岡信幸先生

「趣味は幾何学の問題を解くこと」ということからもわかるように、その論理立てられた緻密な授業には定評がある。丁寧な板書とわかりやすい図解に、地理が苦手な生徒も思わず引き込まれてしまう。とにかく地理を暗記科目だと思っている君は、ぜひ先生の授業を受講してみてもらいたい。

高3生

地理は「直前に暗記すればOK」と思いがちで、対策を後回しにしてなかなか過去問に手が出ないのですが、共通テストでも国公立二次でも私大でも、過去問研究が最優先です。過去問に触れると、地名をたくさん覚えるような学習に意味がないことに気づきます。地形・気候・産業・社会などのテーマ別にリクツを学ぶ「系統地理」で考え方を身につけたら、過去問演習を始めましょう。国や地域ごとの「地誌」の情報や知識は、演習と並行させて整理していくのです。基本のリクツが先行していればグッと覚えやすくなります。

細切れ学習は地理の学習に効果的です。コピーした白地図を貼りつけたまとめノート、過去問演習でミスした問題のカードなどのツールを準備して、電車の中・トイレ・風呂、スキマ時間を大いに役立ててください。

時間と労力を無駄にしない正しい模試の活用を

地理学習にとって、模試の受験はアウトプットのトレーニングであり、インプットの準備作業です。試験中は「こんなの知らん」で済ませず、与えられた情報と手持ちの理解と知識から少しでも正解に近づく思考の訓練をしてください。試験後は、解説を熟読すること。「どんな理解や知識の不足で正解できなかったのか」を検討して、その不足分を埋めるように次のインプット学習の方針を立てるのです。点数で一喜一憂している人は、模試受験に要した時間と労力をドブに捨てているのです。

楽に得られる成果ほど後の役には立たず、苦しんで得た成果ほど人間を豊かにします。一度もやってない人と、一度やって忘れた人とでは、決定的に違います。消え去ったようにみえて、ちゃんとあなたの掌には金の粒が残ります。それが人生の宝物なのです。

高1生・高2生

地理というと、中学までの社会の延長で、「暗記科目」のイメージがあると思います。まずはその先入観を捨てましょう。覚えるべきことはありますが、ベースになる考え方やメカニズムを理解せずに、情報だけ羅列して丸暗記するのでは効率が悪いうえに役に立ちません。早めにこの感覚を掴むためには、ベーシックな講座を受講したり、拙著『気鋭の講師シリーズ山岡の地理B教室』(東進ブックス)など初学者向け参考書を読んだりすることをおススメします。

気持ちよく学習できる「明窓浄机」の空間に

私からは少し視点を変えたアドバイスを。自分の学習環境を点検してみましょう。机周りは整理され、十分な明るさが保たれていますか?書きやすいペンを使っていますか?地図帳や資料集はサッと取り出せますか?かく言う私も多忙にかまけて整頓を怠ると、仕事の能率はガクッと落ちます。蒸し暑い夏だからこそ「明窓浄机」をモットーに。

地理の学習対象はまさに今の世の中です。ですから、新聞やテレビを通してもっと世の中に興味関心を持ってほしいと思います。自分たちの暮らしと世界がどう結びついているのか考えておもしろみを感じられれば、学習も楽しくなりますよ。