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小論文 石関直子先生の学習アドバイス

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小論文

石関直子先生

石関直子先生

受験小論文界の良心遂に登場! 一生ものの文章力を一から丁寧に教えます。「私は華道家としての一面も持っていますが、医療従事者への道も華道同様一種の「修行」。時に自己と向き合いながら、時に周囲の助けを受けながら、合格への道のりを歩んでいきましょう。栄冠への3点セットは『夢・努力・目標』です。今日の努力が明日の笑顔! 夢に向かって一緒に頑張りましょう!

高3生 のキミへの学習アドバイス

夏休み中に過去問演習を終えたあなたは、志望校合格に必要なものと、今の自分の実力とのギャップが明確になったはず。今日から入試本番まで、そのギャップを埋めていく勉強をしましょう。また、総合型選抜や学校推薦型選抜には、その大学の傾向が強く表れます。志望校に狙いを定めた対策を強化していきましょう。

小論文の過去問演習には「解答例」が複数掲載されています。まず、それらと自分の解答とをじっくり照らし合わせてみること。そして自分の文章に足りないものをピックアップしていきましょう。例えば慶應義塾大学医療看護学部の小論文は、発想→表現の流れが難しいので、よく書けている他者の解答例をサンプルにして、「こう書けば良いのか!」と「腑に落ちる経験」を積んでおくことをおススメします。

受験の頑張りは人生の支えになる

総合型選抜や学校推薦型選抜では、出題形式がいきなりガラリと変わることはあまりないので、過去問演習で見つかった課題を克服すれば、志望校合格に大きく近づきますよ。

見つかった課題とは、「知識・情報がなくて書けない」「書きたいことはあるけど、どう表現すればよいかわからない」に大別されるかと思います。前者なら、志望校の傾向に合わせた「ネタノート」を作ることをおススメします。例えば医療分野からの出題が多い大学なら、過去問の中でわからなかった用語や事例を書き出し調べ、いつでも確認できる状態にしておきましょう。後者なら、解答例から表現のポイントを掴み、自分の表現に加えていきましょう。9月からでも遅くないのでやってみてください。

新型コロナウイルスの感染拡大の収束の兆しが見えない今、何よりも「安全な生活」を心がけましょう。過度なストレスは免疫力を低下させます。大学生活でやってみたいことを、頭の中で思い切り想像・妄想してモチベーションを上げましょう。

コロナ禍の中での厳しい受験生活を頑張り抜いたことは、きっとこの先の長い人生の大きな支えになります。一日一日を大切に前に進みましょう。

高2・1生 のキミへの学習アドバイス

高2生・高1生は時間のある今のうちに自分の「強み」に気づけるといいですね。例えば、志望分野への興味、関心がハンパなくあり、その分野への知識や情報をすでにそれなりに持っている。授業中の発表で先生から「物事を筋道立てて話せますね」と論理性を感心される。友人と話していると「あなた、上手いこと言うねー!」と表現を褒められる。いずれも大学入試で合格できる小論文を書く「強み」なのです。

「今のところ、どれもあまり自覚できない……」、いいのです。まだ、時間は十分あります。少しずつ「強み探し」を始めましょう。

私は「文章作成能力を上げる」には、「インプットとアウトプットをバランス良く行うこと」だと考えます。高2・高1の間は志望分野の知識や情報をたくさんストックしていきましょう。本を読み、新聞やウェブサイトなどのチェックを忘れずに。これが「インプット」。次に「アウトプット」。まだ早いと思わずに志望分野の入試問題に取り組んでみましょう。

制限時間は気にせずに、「こういうテーマが出るのか!」と楽しみながら書いてみましょう。もちろん、東進の小論文講座の受講も大歓迎!

「対話」の時間を大切に

難関大学ほど「広くて深くてキラッと光る」文章を書くことが求められます。志望分野に対して、そして世界の動きに対して広い視野を持ち、じっくり考え、自分なりの意見を持てるようにしましょう。

新聞、書籍から知識と情報を得ることはもちろんですが、高2生・高1 生の皆さんには「対話」する時間を大切にして欲しいと思います。「対話」とは「異質な他者と話すこと」。「あ、この人ムリ……」と最初から決めつけずにコミュニケーションを図ってみると、自分の中に思わぬ化学反応が生まれますよ。そしてそれが皆さんに、広くて深くてキラッと光る何かをきっともたらしてくれます。

授業に部活に学校行事。友人のこと、気になる人のこと、中身ぎっしりの高2・高1生の日々は今だけのかけがえのないものです。そんな中でも少しずつ目標に向かって「志望校合格への努力」の割合を増やしていきましょうね。応援していますよ!