初の共通テストまであと約100日!君はあと、何点伸ばせるか!?
初の共通テストまであと約100日!君は、あと何点伸ばせるか!?
大学入学共通テストの出願は、今月8日まで。いよいよ受験までのカウントダウンが始まった。
今号では、秋から入試本番までに、どのくらい成績が伸びるのかを昨年度の受験生のデータをもとに分析した。初の共通テストを迎えることになるが、「現役生は試験直前まで伸びる」ことを、データをもとに確認し、1分1秒も無駄にせず、集中して学習に取り組んでほしい。
まだまだ伸びる科目は?
受験生は、あと100日弱でどれくらい成績が伸びるのだろうか?昨年度受験に挑んだ現役の先輩たちの秋から入試本番までの成績の伸びを紹介する(資料1)。
国公立大受験のうち文系の生徒は、秋から入試本番までに45・1点伸ばしている。点数の内訳で、地歴公民が30・9%の一番の伸びとなり、選択科目の理科基礎と合計すると52・0%を占めた。理系の生徒では秋から入試本番までに41・9点伸ばしている。国語の伸びが一番で27・2%、続く理科は26・3%という結果だった。
以上から、選択科目であれば、文系は地歴公民、理系は理科が今後の得点の底上げとなる科目と言えるだろう。また、主要科目のなかでは国語が得点の伸びが一番大きい。古文単語や漢文の句形など、抜けがないかしっかり確認しよう。もちろん、苦手科目や対策が不十分な科目は、これから得点を伸ばすチャンスだ。曖昧な知識をなくせるよう、一気に見直そう。
ポイントを絞った学習で「質と量」を高める!
資料1では、秋以降の学習で、文理ともに選択科目の得点がまだまだ伸びていることが明らかになった。そこで、国公立大現役受験者の過去問演習の実施回数によってどれくらい伸びに相関があるのか調べてみた(資料2)。
同じ現役生の中でも、過去問演習の回数が多いほど、本番の点数が伸びていることがわかる。けっして大きな差ではないが、入試の世界ではたった1点が合否を左右する。学習の「質」を高めるため、過去問演習はもちろん、苦手分野の知識の徹底修得に加えて、出題範囲の修了がまだの場合は並行して行うこと。
共通テストに移行しても、難関大を目指す受験生の得点率は、センター試験と比べても大きく変わらないだろう。しっかりと基礎を固めて、土台をつくっておこう。すでに東進の「共通テスト本番レベル模試」などで得点率8割を安定して達成できている科目は、国公立二次・私大対策を積極的に進めてほしい。
【データについて】
2019年度高3生のうち、以下の条件を満たす生徒①東進の「過去問演習講座センター対策」受講者 ②国公立大学前期試験を受験 ③2019年10月「全国統一高校生テスト」、2020年「大学入試センター試験」を受験 ④資料2は、10月「全国統一高校生テスト」で、国公立前期受験者の平均点未満の生徒を対象
※P1、P16掲載データは平均点の差による補正を実施。