螟ァ蟄ヲ蜈・隧ヲ繧サ繝ウ繧ソ繝シ隧ヲ鬨楢ァ」遲秘溷ア2014
《物理I》 設問別分析



【第1問】小問集合
問1では、最高点で速さがゼロになることに注意して、力学的エネルギー保存則を考えればよい。問2は見慣れない落雷現象を題材にしているが、問われているのはジュール熱である。数値計算は難しくない。問3は屈折率が大きくなるほど光が大きく曲げられることに気付くこと。プリズムによる分光と同様の、光の分散が題材である。問4では電流と磁場における向きの関係に注意したい。問5は、2つのうち1つのみ正解のものに部分点が与えられた。後半の振動数変化と、うなりの周期の対応がポイントである。問6では、点Bに働く力を確認して、点Aのまわりの力のモーメントのつりあいの式を立てる。2011年第1問でも類似出題があった。

【第2問】電磁気
Aは交流の特徴と電力伝送に関する問題であった。変圧器の特徴と消費電力に関する出題は、2010年にも出題されている。問1は簡単な計算をしたうえで、電圧の振幅と周期を目盛からきちんと読み取ること。問2では差がついたと思われる。前半は流れる電流を求めてから途中の電線の抵抗、さらに損失電力を計算する。後半では、変圧器で電力が等しく伝わることから電線側の電流を前半と比較すればよい。

Bは電流と磁場、電磁誘導に関する問題であった。同様の設定が2008年に出題されている。問3は、AとBそれぞれに流れる電流の向きに注意すること。問4では、閉回路全体に生じる誘導起電力と電流の向きに気付けばよい。問3、問4とも、電流と磁場の向き、さらに働く力の向きの関係には十分注意をすること。

【第3問】波動
Aはベルトコンベアによる物品搬送をモデルとしたドップラー効果を説明する問題であった。変わった設定であるが、考え方は波の基本に忠実なものである。問1では、一方だけ正解のものに部分点が与えられた。箱の間隔は、置く時間ごとの箱と作業者Aの移動を合わせて考えればよい。また、受け取る時間間隔は、進んでくる箱を止まった作業者Bの立場から観測することで得られる。問2では、波の各物理量(速さ、波長、振動数)と何が対応するかに気付くこと。そのうえで、波源が動く場合に変化する量と、変化しない量を考えればよい。

Bは気柱の共鳴に関する問題であった。音波と気柱共鳴は、2009年、2012年にも出題がある。問3では、共鳴点間の距離が波長の半分であることに気がつけばよい。そのうえで、最初の共鳴状態も確認し直すこと。問4は、共鳴の次数を保ったまま波長が変わるので、振動数の比が波長の逆比になることを用いればわかる。簡単なイラストを描いて、速さと波長、振動数の式を立てれば間違えないであろう。

【第4問】力学、気体の状態変化
Aは滑車と糸を介した物体の運動に関する問題であった。問1では、左右につり下げられた物体の運動方程式をきちんと立て、加速度を求める。それほど面倒な式変形ではないので、確実に解くこと。問2では、AがCと一体で加速したのち、Cが離れて加速度がゼロになることに気づけばよい。

Bは比均質物体の重心と、そのつりあいに関する問題であった。問3は、左右それぞれの重心に注目し、それら2つの重心をさらに求める手順で計算する。問4では、問3で求めた重心まわりの力のモーメントのつりあいを考えると、張力の大きさの比が重心からの距離の逆比に等しくなることがわかる。

Cは気体の状態変化と液体内の圧力に関する問題であった。センター試験ではよく取り上げられる題材だが、ここでも差がつくと思われる。問5と問6は共に閉じられた内部の圧力を要求しているが、何に着目するかは選択肢の内容で判断できる。問5では液体の密度を用いることから、左の液面の高さにおける右液体内部の圧力(水圧と同様の式)を立てればよい。また、問6では気体部分の高さ(気体の体積と関係する)を用いることから、気体の法則を使う。ここでは温度が変化しないことから、ボイルの法則を利用すればよい。問7では、液面の高低差が保たれる点から、気体の圧力が変わらないことに気付かないと苦しい。ここではシャルルの法則が適用できる。
大学入試センター試験解答速報2014
表示:スマートフォン版│PC版