螟ァ蟄ヲ蜈・隧ヲ繧サ繝ウ繧ソ繝シ隧ヲ鬨楢ァ」遲秘溷ア2014
《倫理、政治・経済》 設問別分析



【第1問】現代社会分野、青年期分野
リード文は「倫理」第1問と共通で、そのうち苦しむ人々を支援する思想と実践、人格形成についての思想、セン、社会主義、葛藤についての小設問が出題された。シュヴァイツァーやマザー・テレサと同じ設問で片山潜が問われるなど、領域をまたぐ出題形式が目につく。

【第2問】源流思想分野、日本思想分野
董仲舒の天人相関説、源信、賀茂真淵、他者との関係性、二宮尊徳、南方熊楠について問われたうえ、本文の趣旨についての読解問題が出題された。リード文および小設問のベースは「倫理」単独科目の第3問(日本思想)であり(7題中5題が「倫理」第3問(日本思想)と共通)、1題が「倫理」第2問(源流思想)と共通問題、1題が「倫理、政治・経済」オリジナルであった。オリジナル問題は董仲舒というマイナー思想家についての設問だったが、文章読解問題なので難しくはない。

【第3問】源流思想分野、西洋近代思想分野
キリスト教の欲望観、トマス・モア、ストア派、カントの著作、ゲーテ、理想と現実についての思索について出題のうえ、本文の趣旨についての読解問題が出題された。リード文および小設問のベースは「倫理」単独科目の第4問(西洋近代思想)であった(7題中5題)。ゲーテの思想について知っている受験生は少なかったはずだが、文章読解問題なので、じっくり考えれば問題なかったはずだ。

【第4問】国内政治分野、国際経済分野
公務員の地位と制度、日本の法制度、国際収支、環境保護に関する制度と判例、EU、難民問題からの出題。リード文は「倫理、政治・経済」オリジナルだが、小設問はいずれも「政治・経済」単独科目と共通問題であった。国際収支についてのグラフ読解問題は、2011年度以降、日本は貿易収支赤字に陥った一方、所得収支黒字が補っているという時事問題であり、近年の経済情勢についての正確な理解が求められる。

【第5問】経済分野
年金制度、経済主体、 各国の所得格差、金融政策、国際貿易と市場メカニズム、株式会社、非営利の経済主体についての出題。リード文、小設問いずれも「政治・経済」単独科目の第3問と完全に共通であった。年金制度についての問1などは、日頃のニュースや新聞に接していない受験生にとっては正誤判定が難しかったかもしれない。

【第6問】経済分野
天皇の権能、国民主権、選挙制度、帝国議会と国会、投票率の推移、違憲審査権、日米安全保障条約についての出題。リード文、小設問いずれも「政治・経済」単独科目の第4問と完全に共通であった。選挙制度についての問3では設問で問われている内容を理解するのに時間がかかったかもしれない。違憲審査についての問6は、司法積極主義と司法消極主義の考え方と根拠を問うロジック問題であり、制度の本質についての理解が問われる良問であった。

大学入試センター試験解答速報2014
表示:スマートフォン版│PC版