大学入試センター試験解答速報2012
《物理I》 新高2生へのアドバイス



◆センター試験物理Iの特徴
センター試験の出題範囲である物理Iは、大きく「力学」「電磁気」「波動」の3分野に分けられます。センター試験ではこれらから出題される大問4題からなる計20〜25問程度の設問を、60分間で解答することになります。形式は選択肢から正解を選ぶマークシート方式ですが、数式・数値の計算だけでなく、短文の正誤を選ぶもの、正しい図やグラフを選ぶものなど、物理現象を理解・説明する能力を工夫を凝らしてさまざまな側面から判断しようとしています。


◆物理の考え方に慣れる!
多くの高校では、高校2年から物理の学習を選択科目として始めると思います。ですから、まずは物理という科目の基本的な考え方・ものの見方に慣れることです。物理では原理原則を重視し、それを認めたうえでさまざまな現象に応用していこうとします。各分野ごとに、これをやさしいレベルから使いこなせるようになりましょう。特に「力学」という分野は、物理の他分野にも影響を及ぼす非常に重要な分野です。まずはここから、さらに別の分野へとチャレンジをすすめていってください。

◆物理現象の表現法をみがく!
近年のセンター試験では図やグラフを利用させたり、短文の正誤を判断させたりといった問題が多く出る傾向にあります。これらへの対策として、普段から問題の答だけでなくそれに関係した考察をするクセをつけておきましょう。具体的には変数を変えて結果を吟味する、グラフを作ってみる、用語の約束を教科書で確認する、などといったことです。センター試験は題材が教科書に載るような有名な現象であることが多いので、こういった対策は非常に有効です。また、各分野は満遍なく出題されますから、ヤマをはったり苦手分野を残したりすることは避けなくてはいけません。

◆意欲的に腕試しをする!
学習開始直後では難しいかもしれませんが、やはり時期を見て実際の試験で自分の力をはかる機会を積極的に設けましょう。模擬試験では、普段の学習で気付かなかった思わぬミスなどを発見できたり、時間内での計算力を自己診断できたりと、良い経験が積めるはずです。このような学習→腕試しの繰り返しで、少しずつ力をつけていってください!

大学入試センター試験解答速報2012
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