分量面については、大問6題構成が2006年以降続いているが、設問数は2009年の37問から2010年36問、2011年35問と減り、本年度は前年と同じ35問であった。出題形式面では、組合せ式の選択問題が昨年から大きく減った(18問→11問)。特に手間のかかる6択の問題は、17問から8問と減少している。代わりに文章の正誤判定問題が6問から12問と倍増している。出題方法では、例年同様に統計資料や図版が多用され、地理的な考え方や理解を問う問題が中心であった。特に写真の点数が5点と多かった。内容面では、写真を用いた問題や統計判定問題などに迷いやすいものが多く、全体的に問題の内容が高度化している印象を受ける。したがって、前年に比べて形式面での負担は軽減されたものの、全体的にはやや難化したと思われる。