大学入試センター試験解答速報2012
《化学I》 新高2生へのアドバイス



◆センター試験の形式と出題範囲を知ろう!
センター試験「化学I」では、例年、第1問と第2問は「物質の構造」、「熱化学」、「酸と塩基」、「酸化還元・電池・電気分解」、第3問は「無機化学」、第4問は「有機化学」という構成で、広い範囲から良質な28〜29問の小問が出題されます。これらを60分間で解き終えなければならないため、迅速な判断力や計算力が必要です。新高2生も、やるべきことは新高3生と変わりませんが、試験までにはまだ時間的な余裕があります。教科書全範囲の学習をできるだけ早く終わらせた後、センター試験の過去問を解いて「どのような問題が出るのか、どのレベルまで出るのか」ということをつかんでおくことが重要です。

◆あらゆる問題に対応できる真の実力をつけよう!
原子番号1の水素Hから原子番号20のカルシウムCaまでの簡単な元素の周期表をつくることはできますか? 周期表を覚えることにより、解ける問題が確実に増えますし、覚える前と覚えた後では化学に対する世界観が変わってきます。さらにここで、「原子番号20まで覚えたからいいや」ではなく、「ここまで覚えたのだから原子番号36まで覚えてしまおう」と考えましょう。センター試験の問題を解くだけであれば、原子番号20まで覚えていればかろうじて問題を解くことは可能ですが、原子番号36まで覚えてしまえば余裕をもって答えられるようになり、どのような問題が出題されても慌てることはなくなります。

◆計算問題にじっくり取り組んでおこう!
計算問題では、物質量(モル)を正確に求められるかどうかが大きなポイントです。日常の学習では、単位に注目しながら計算するようにしてください。化学現象の理論や計算問題はじっくりと考え、暗記すべき事項は正確に暗記するようにしましょう。日常の学習で時間をかけて身につけた実力は、センター試験本番の独特な雰囲気の中でも確実に発揮できるようになります。問題演習をしたときに間違えた問題については、何を間違えたかをノートに書きとめておき、後で確認するようにしましょう。これらの作業を地道に繰り返して、真の実力を養ってください。

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