大学入試センター試験解答速報2012
《倫理》 設問別分析



【第1問】青年期の課題
問1のグラフ読み取り問題は例年どおりであったが、条件文から具体的事例を判断する問題は出題されなかった。問3の性格類型に関する問題は細かな知識が要求され、戸惑った受験生が多かったのではないか。


【第2問】源流思想
問1の古代ギリシア思想、問3のブッダによる苦の捉え方、問7のイエスによる罪についての考え方をはじめとして、深く確かな理解が求められた。長い選択肢文を読み切る読解力も必要とされた。問3は1999年度本試験第1問問3と同一の問題であった。

【第3問】日本思想
問4の阿弥陀仏の本願、問6の吉田松陰の思想など、やや細かな知識が要求された。なお、問3の資料文(本居宣長『鈴屋答問録』)は、2001年度本試験第3問問5において現代語訳されたものが出題されている。問1は2003年度本試験第3問問1と同一の問題であった。

【第4問】西洋近代思想
単純に知識を問う問題が多かったが、機械論的自然観を批判した人物を訊ねた問4はやや難問。また、問7でフッサールが出題された。

【第5問】現代社会分野
問2のクローン・遺伝子に関わる技術、問3の改正臓器移植法など、時事的な内容がストレートな形で出題された。問8の内容合致問題は選択肢文が長くなっており、読解力が求められる。

大学入試センター試験解答速報2012
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