《政治・経済》 新高2生へのアドバイス
◆公民科の科目特性に注意しよう
公民科は2012年度から「倫理、政治・経済」という科目も選択可能となりました。「政治・経済」は中学校3年で学習した公民の範囲を深く学ぶものです。一方、「現代社会」は「政治・経済」と「倫理」に現代社会で話題となっている地理的、歴史的視点を少し加えた広い範囲を幅広く問う科目です。これらの公民科の科目は相互に関連しており、総合的にとらえる必要があります。また「政治・経済」の問題には市民革命や戦後の日本、世界の歴史的な事項も扱われます。ただ、出来事については大きな流れをつかむ程度で細かな年号・事項が問われるわけではありません。なぜそのような制度が出来たのか、なぜこのような改革や改正が行われたのかという背景を流れとして理解してください。
◆政治経済の特徴
公民科の科目では「現代社会」などは、浅く広く総合的な問題が多く、常識的判断で対処できる面がありますが、「政治・経済」はそうはいきません。深く専門的な用語を知らなければ解けない問題が多く、特に経済分野の計算問題は実際に問題を解き慣れておかないと出来ません。しっかりした対策が必要な反面、確実に得点を伸ばせるのが「政治・経済」の特徴です。公民科の選択科目も増えましたが、自己にあった科目を早く選択し、早く方向を定めることです。
「政治・経済」の基本的理解のため、まず高校の教科書を一読して最低限の基本知識をインプットしておきましょう。その上で、理論メカニズムを押さえるために『名人の授業 新政治攻略』『名人の授業 新経済攻略』(東進ブックス)を読むとよいでしょう。授業形式でわかりやすく制度、しくみ、理論メカニズムが説明されています。本当の骨格を押さえておくことが今後の実力アップの基板となるでしょう。余裕があれば『政経ハンドブック』(東進ブックス)を一読できるとベストです。
なお、時事対策としては、興味本位でよいので『現代社会の最新時事 2012〜13年版』や『政経資料集』で今世界や日本で起こっている時事問題を知ることから始めましょう。