大学入試センター試験解答速報2012
《数学II・数学B》 新高2生へのアドバイス



センター試験数学II・Bでは、どのような難易度で出題されても確実に対応できるように準備していく必要があります。数学II・Bは、数学I・Aを土台としているため、数学I・Aが未完成な状態では高得点は望めません。まずは数学I・Aの基礎を完璧なものにしましょう。それから数学II・Bの基礎を固めていくことが、数学を自分のものにしていくうえで大切です。
数学II・Bにおいて、新高2生の今から習慣化しておくべきことは以下のとおりです。

◆三角関数
加法定理から派生する倍角公式などを丸暗記でなく、導出過程も含めて理解することが重要です。まずは加法定理を正確に覚え、他の公式が自由に導出できるように式変形する練習を積みましょう。

◆指数・対数関数
指数法則、およびそこから導かれる対数の性質、底の変換などをまず理解しましょう。さらに、底の大きさによる増減、対数の真数条件なども押さえながら素早く正確に計算することを習慣化しましょう。

◆図形と方程式、微分法・積分法
数学II・Bにおいて、毎年出題される面積の積分計算は、最も多くの時間を要する部分です。まずは、面積を求める際の領域を正確に把握できるように、常にグラフを正確に描くことを習慣化しましょう。

◆数列
項の対応(規則性)を考えることが最も重要です。公式を丸暗記するのではなく、書き並べて考えるなどの習慣をつけておきましょう。

◆ベクトル
ベクトルも図形問題なので、図を描いて考えることが基本です。点がその図でどのような位置にあるのかを常に意識しながら解き進めるようにしていきましょう。

入試レベルの問題に取り組むために、まず今すべきことは数学I・Aを完璧にすること基本を確実に身につけることです。教科書の例題、練習問題、節末問題、章末問題レベルへと、少しずつステップアップして学習することが、実力を上げる一番の近道です。同時に「計算を最後までやり抜く」、「図やグラフを描いて考える」といった基本的なことを一つ一つ確実に積み重ねることによって、しっかりとした基礎力を高2の時点から養成していきましょう。
物事を理解するとは、その道理や筋道がわかり、自ら考えることができるようになることです。解法の暗記に頼るのではなく、公式や解法の原理をきちんと理解してから先に進む勉強を繰り返すことで、受験だけでなく、将来社会に出てからも役立つ本当の力を身につけることができます。
また、数学II・Bの問題は、数学I・A以上に抽象的に考えさせる問題が多く計算量も多いため、練習を充分に行う必要があります。

東進では2ヶ月毎に実施されるセンター試験と同レベルの「センター試験本番レベル模試」と、その前段階の「センター試験高校生レベル模試」があります。センター試験の傾向、自分の現在の力を知り、さらに不得意分野、弱点を明確にしてセンター試験対策をスタートするのに役立ててください。


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