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現代社会: 新高2生へのアドバイス
《現代社会》
新高2生へのアドバイス
2021年1月より、大学入学共通テストが始まります。現代社会に対して、一般常識で対応できるという印象を持っている人がいるかもしれません。しかし幅広い観点からさまざまな分野についてたずねる出題や、教科として学習しなければ対応できない理論的事項に関する典型的な出題、さらに学習した事項をもとに思考させる出題が想定されています。つまり、時事的知識や常識だけではどうにもならない、「政治・経済」分野を中心としたテキストに基づく着実な学習成果が試されるものとなっています。特に制度の内容や確立の背景・流れを問う問題が多く出題されており、その傾向は今後も続くものと考えられます。
大学入学共通テストでは限られた時間内で、正確に解答する力を求められます。今後2年で、少しずつ理解と知識を蓄積することで、本番で試験に対応することが可能となります。そのためにも、「教科書やテキストの学習」「模試やプレテストなど、本番を想定した問題を解く」「時事への対応」の3本柱が必要となってきます。直前に3つ同時にこなすことは困難ですが、今から2年かけて習慣として確立することで、現代社会を得意科目にすることはもちろん、幅広い常識が養われ、他の科目はもちろん、推薦、AO入試を含めた、小論文などにも通用する学力を育成することができます。
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教科書やテキストの学習
現代社会に限らず、公民科目で最も危険なのは、時事的事項の名称だけをなんとなくニュースで見聞きして「知っている」気分になってしまうことです。背景や理論、歴史を知らずに選択肢で「知っている」単語に惑わされて正解にたどりつけない、という状態で本番を迎えることはとても危険です。名称などを単語だけ知っていても、試験の本番では役に立たず、その機能・歴史・制度を理解していてはじめて試験に対応できるのです。「知っている」つもりになっている単語に関して、この理解を深めていくには、まず日々15分でも教科書・テキストにあたる努力を怠らないようにしましょう。これにより試験本番までに学習を仕上げる基本が身に付きます。現代社会の勝負は政経分野の基本的理解にあると考えると、早いうちに『名人の授業 新政治攻略』『名人の授業 新経済攻略』(東進ブックス)などで
制度・しくみ・理論をしっかり押さえておく
ことが有効です。その上で、『現社ハンドブック』(東進ブックス)を一読できると良いでしょう。
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本番を想定した問題に取り組む
大学入学共通テストでは、知識よりも情報の読み取り力が試される統計問題などが出題される可能性があります。しかしその分、特殊な設問形式への対応を短時間で行う必要があります。本番を想定した問題に取り組むことで、予想される大学入学共通テストのレベルや形式に慣れましょう。2年生の段階から予想問題に取り組むことで、早いうちに弱点を知ることもできます。
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時事問題への対応
時事的事項に日々接することで学習が進みます。知らないことが出たら、教科書や資料集にすぐあたって歴史や制度などの理論的事項と結び付けて理解する学習姿勢が大切です。『現代社会の最新時事』、『現代社会資料集』などにも触れておきましょう。今、このような問題が起こっているという事実を知るだけでも幅広い学力が養成できます。国際分野は地図で確認するなどの工夫もして、特に意識して学習しましょう。
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