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倫理、政治・経済: 新高2生へのアドバイス
《倫理、政治・経済》
新高2生へのアドバイス
◆「大学入学共通テスト」
皆さんが受験する2021年1月より、「大学入学共通テスト」が始まります。2018年に行われた試行調査の問題を見ると、「倫理」や「政治・経済」では、その科目の知識をシンプルに問う問題は減少しています。その代わり、会話・文章や写真・絵画を題材として、その科目の知識を駆使して文脈に合う穴埋めなどをさせるという問題形式が、「政治・経済」はもちろん、特に「倫理」で増加しています。たとえば、「倫理」では、1つの文章で、ロックの自然権・機械論的自然観・自己決定権・生命倫理という、非常に幅広い分野が扱われているものがあります。また、1つの問題でユダヤ教・キリスト教・イスラームの共通点を問い、該当するものをすべて選ばせるという形式も見られました。これらの形式の問題に解答するには、短時間でさまざまな分野・事項の知識を引き出さなければならず、慣れが必要になります。
◆「倫理、政治・経済」とは
「倫理、政治・経済」では、「倫理」と「政治・経済」の2つの科目について問われます。「政治・経済」は中学で学習した公民の範囲を深く学ぶものですが、「倫理」は人間の内面的な問題を主に扱う分野で、おそらく初めて学習するものでしょう。歴史に名を残す思想家や宗教家が、理性の限界点や普遍的な真理など、一生を懸けて追い求めたものを概観する科目です。「倫理」や「政治・経済」で扱われる内容は、様々な思想家や宗教家の遍歴や思想内容を知ることで皆さんの人生を精神的に豊かにし、政治や経済の理論を知ることで現実に起きる事象の理解をより深めることでしょう。ですので、高2生のうちは、単に受験のために必要な知識を蓄えるだけでなく、自分にかかわらせて考える、ということも行ってみてください。
◆「政治・経済」「倫理」それぞれの概要を理解しよう
「倫理、政治・経済」は「地理」や「世界史」、「日本史」よりも簡単だと甘く見ていると、「政治・経済」、「倫理」の両分野を網羅的に学習できないままに入試本番を迎えることになりかねません。とりあえず両分野の教科書を通読し、どんなテーマが取り扱われるのかということだけでも押さえることが大切です。専門的な用語や細かい事項は後から深めていくことができますので、概要を頭に入れることを目指しましょう。特に政治・経済分野は制度、しくみや理論の構成の正確な理解が必要なので、早いうちに基本を押さえておくと、高3生になってから学力をより高めることができるでしょう。
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