共通テスト 1日目解答

地理歴史

9:30-11:40

公民

9:30-11:40

国語

13:00-14:20

英語

15:10-18:10

共通テスト 2日目解答

理科①

9:30-10:30

数学①

11:20-12:30

数学②

13:50-14:50

理科②

15:40-17:50

理科② 生物

設問別分析

【第1問】シアノバクテリアの集光装置とオペロン
 シアノバクテリアの集光装置を題材にした、オペロンに関する知識問題と実験考察問題、および分子系統樹に関する考察問題である。問1は、教科書レベルの知識問題であり平易である。問2は、選択肢がわかりやすく失点しにくいだろう。問3は、選択肢の1つ1つを吟味しなければならず、時間がかかり得点差がついたであろう。問4は、植物の系統関係が理解できていれば、易しい問題である。

【第2問】霊長類の色覚と遺伝、ヒトの嗅覚
 Aは霊長類の色覚を題材に、遺伝子重複に関する知識問題と実験考察問題である。問1は、平易な知識問題である。問2は、③~⑥の選択肢で、雌雄の二色型、三色型と明るい場所、暗い場所など考える要素が多いため、得点差がついたであろう。Bは、ヒトの嗅覚を題材に、匂い受容体に関する実験考察問題と計算問題である。問3は表1、2と選択肢を照らし合わせれば難なく解ける。問4は、リード文にある嗅細胞と嗅球の関係を理解していないと計算で混乱し、得点差がつくだろう。

【第3問】光と種子発芽や葉緑体の反応
 種子発芽とフィトクロムに関する知識問題と光と葉緑体の反応に関する実験考察問題である。リード文が短く、実験内容、選択肢もわかりやすく、慎重に解けば得点できるだろう。問1は、教科書レベルの基礎知識であり、易しい。問2は、クロロフィルの吸収スペクトルの反転像になることに気づかないと失点し、得点差がつくだろう。問3は、実験2と実験3の結果の整理に時間がかかるが、誤っている選択肢がわかりやすく、得点差はあまりつかないだろう。

【第4問】植物の窒素、リンの吸収
 植物の窒素とリンの吸収に関する知識問題と実験考察問題である。比較的難しく、全体に得点差がつく問題である。問1、問2は、正確な知識が要求され、得点差がついたであろう。問3は、図1と図2のデータの処理と「栄養分の制限」についての理解ができていないと難しい。問4のエは図3をもとにATPと電子のつじつまを合わせれば難しくはないが、オは植物の窒素同化の過程を覚えていないと失点し、得点差がつくだろう。問5は、窒素同化の経路に関する基礎知識および文章の内容の理解の両方が必要であり、難しい。

【第5問】ショウジョウバエの母性遺伝子の遺伝
 ショウジョウバエの母性遺伝子について、遺伝、基礎知識、実験考察問題を扱った問題である。全体に難しめである。問1は、二次・私大の入試でも難しい内容であり、問題集などで慣れていないと難しいだろう。問2は、簡単な知識問題である。問3は、実験結果の整理に時間がかかり、タンパク質の働きに関する考察が正しくないと、矛盾しないタンパク質の性質に関する推論も間違えやすく、得点差がついたであろう。問4は、文章の内容から実験の内容を理解するのに時間がかかり、また、母性因子の性質を理解していないと難しいだろう。

【第6問】アユの縄張りと群れ
 アユの縄張りと群れに関する知識問題と実験考察問題である。1問1答式であるので、取り組みやすい。問1は、選択肢がわかりやすく、易しい。問2は、実験1と実験2と選択肢を照らし合わせていけば、難しくはないだろう。問3は、会話文と問題文の内容を理解するのに時間がかかるが、利益と労力のモデルの選択肢は選びやすく、得点差はあまりつかないだろう。