バイオ技術者
機械・電気・化学に関する仕事
- こんな人に
オススメ! -
- 生命科学・生物に興味がある人
- 地道な努力を積み重ねられる人
- 数学・理科・物理が好きな人
1.バイオ技術者の仕事とは?
バイオ技術者は、バイオテクノロジーを用いて新しい医薬品や生物の新品種を研究・開発する仕事です。
バイオテクノロジーとは、生命現象を科学的に解明し、遺伝子組み換えや細胞融合などに利用する技術のことです。バイオ技術が利用されている身近な例としては、微生物を利用して発酵させた新しいタイプの発酵飲料や、遺伝子を組み換えて作られた観賞用の花、同じ生物を複製することができるクローン技術などが挙げられます。クローン技術においては、難病の特効薬の研究・臓器や皮膚の再生医療にも活用されています。また、2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した人工多能性幹細胞(iPS細胞)の開発は、バイオテクノロジーの最先端技術の1つであり、医薬品、農林・畜産・水産、食品、醸造、化学工業、エネルギー、環境などの幅広い分野で実用化が期待されています。
2.バイオ技術者の役割・資質とは?
バイオテクノロジーは最先端の技術です。これからますます広範囲に利用され、技術革新が進んでいく分野です。日進月歩で進化していく技術を日々吸収しながら、自分がテーマとする研究に新たな理論や技術をつなげていかなくてはなりません。
バイオ技術者に求められるのは、地道な知識の習得や研究の積み重ねです。成果はすぐには現れず、場合によっては何十年もの間、研究が続きます。そのような中でも好奇心を失わず、絶えず新しい技術と共に柔軟な発想を取り入れる心構えが必要です。
また、クローン技術などでは、生命のあり方そのものにまで踏み込んでしまうという倫理的な問題も抱えています。
自分の取り組んでいる研究が、今後の生活にどのような影響を及ぼすか、幅広い視野で考えられる思考と社会的な責任感も必要になってくるでしょう。
3.バイオ技術者になるためには?


POINT
- バイオテクノロジーを用いた研究・開発を行う
- 最先端の技術を習得しつつ、地道な努力の積み重ねが必要
- 取得すると有利な資格・免許あり
関連情報
●日本バイオ技術教育学会 HP
バイオ関連の認定試験を実施している学会。掲載されている会員名簿から、バイオ技術を取り扱う大学や専門学校などの教育機関まで調べられる
オススメの1冊
『ひらく、ひらく「バイオの世界」』
(日本生物工学会編/化学同人)
DNA・ゲノム・バイオエタノール・iPS細胞などのバイオ用語をわかりやすく解説してくれる1冊
精密機器での科学的な実験の他、動物や植物を使った実験も多い。動植物の飼育技術も求められる

早稲田大学:先進理工学部生命医科学科
物理学、化学、生物学、工学、基礎医学を体系的に学び、生命現象を科学的に理解する。少人数教育により、複雑な生命現象を多面的にかつ正確に捉え基礎的な実験手技を身につける。学部と大学院の6年一貫教育を基本とし、世界で活躍する研究リーダーを育成する。

東京理科大学:先進工学部生命システム工学科
2021年度改組改称。分子生物工学、環境生物工学、メディカル生物工学の3つの分野で構成。生化学、遺伝学、分子生物学、有機化学など多岐にわたる手法で幅広い研究を展開。イノベーション創出により現代の諸課題に向きあい人類の生活の質の向上に貢献する。

大阪大学:理学部生物科学科
2つのコースからなる。生物科学コースでは細胞生物学や生化学、分子生物学を学ぶ。生命理学コースでは化学や物理学、数学などの観点から生命の仕組みの理解を目指す。進化を続ける生命科学に対応できる研究環境を整え、境界領域の研究にも力を入れている。

名古屋大学:工学部化学生命工学科
化学の基礎として物理化学、有機化学、無機化学、分析化学、生化学を体系的に学ぶ。合成化学、生命工学、材料化学、高分子化学などの分野を学習し、工学的見地からの俯瞰的応用力を養う。卒業後は大学院へ進学する学生が多く、海外で研究を続ける者もいる。

スーパー分子が世界を変える
名古屋大学大学院 理学研究科 物質理学専攻教授
第6回 フロンティアサロン永瀬賞最優秀賞
伊丹 健一郎先生
今回は名古屋大学理学研究科で教授を務める化学者、伊丹健一郎先生をお招きして「価値を創造する合成化学と異分野融合のチカラ」をテーマにご講演いただいた。
【ご講演内容】
伊丹先生は、高校3年生のときに有機化学を学び始めてベンゼンに魅せられ、それ以来ずっとその魅力に惹きつけられてきました。“ベンゼンで世界を変える分子を作る”――高校生のときに抱いた夢を、今も追い続けているのです。世界にはエネルギー、食糧、環境、医療など数多くの問題が存在します。その解決策を分子で見出すのが、伊丹先生の変わらないスタンスです。
画期的な機能を持つ分子や構造的に美しい分子を開発し、世に送り出す。そのゴールは世の中の問題を解決し、新しい価値を創造すること。分子が秘める無限の可能性とはどのようなものなのでしょうか。未来を担う高校生に向けての問題提起となったオンライン講演とワークショップの様子をお伝えします。

化学は創造の学問
東京大学 大学院工学系研究科
教授千葉大学 特別栄誉教授
藤田 誠先生
研究やビジネスの最前線を走る“現代の偉人”を講師に迎える「トップリーダーと学ぶワークショップ」。今回は、化学の常識を覆す発見により、世界的な研究者として知られる藤田誠先生をお招きし、「化学は創造の学問」をテーマに講演いただいた。化学の歴史に新しい歴史を刻みたいとの思いを胸に、地道に基礎研究を続けてきた超一流の研究者は、今何を考えているのか。多くの高校生が興味深く話を聞いた当日の模様をお伝えする。
詳しくはこちら
「創造と挑戦」 〜未来を切り拓く鍵〜
東京工業大学名誉教授 元東京工業大学学長
国立研究開発法人科学技術振興機構顧問
相澤 益男先生
各界の最前線で活躍するキーパーソンを講師に招く人財育成講座「トップリーダーと学ぶワークショップ」。今回は生命工学、バイオエレクトロニクス研究の第一人者である相澤益男先生をお迎えして「未来を切り拓く鍵」とは何かを、講演とワークショップを通じて考察した。人類と科学の歩みをたどることで見えてくる、未来を創造するために必要な力とは? ダイナミックかつエキサイティングな熱気に包まれた当日のエッセンスをお届けする。
詳しくはこちら
動物の形作りと多様性を探る
東京大学 名誉教授、元 東京大学 副学長・理事、
東京理科大学 副学長、
日本学術振興会 学術顧問、
国立研究開発法人産業技術総合研究所 名誉フェロー
国際生物学オリンピック日本委員会 委員長
浅島 誠先生
今回の「トップリーダーと学ぶワークショップ」では、東京大学 名誉教授で、生物の発生過程において未分化細胞に作用する誘導物質「アクチビン」の発見者として知られる浅島誠先生にご登壇いただいた。発生生物学の歴史とアクチビン発見までの道のりを講義していただいた後、「生物から見たヒトの立ち位置を考える――生命科学の発展」をテーマとしてワークショップを実施。「技術と生態系」との関係性や生命倫理などの幅広い課題について、参加者たちの間で活発な議論が交わされた。ここにその一部を紹介する。
詳しくはこちら東進からのおすすめ
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