野生生物調査員

動物に関する仕事

野生生物が生息する環境を守るために、生息状況などを調査し、保全計画を立案・提案する仕事です。山や川辺、野原に道路や建物が造られ、自然環境が変わることにより、野生生物がすみかを失います。その野生生物がいなくなると、その生物をエサにしていた生物もいなくなります。一方で、いなくなった生物に食べられていた生物は、繁殖して急増します。このように、人間が道路や建物を造り環境に手を加えることで生態系が変化しますが、それは害虫の増加などのかたちで私たちの生活にも影響を与えます。

このため、道路や建物を造る前に行われる環境アセスメント(環境影響評価)の際に、野生生物調査員がその地域の生物の生息状況を調査し、どのような配慮をすれば環境への影響を小さくできるかを考え、提案します。野生生物調査員は、環境調査会社などに勤務し、建造工事を行う自治体や企業から依頼を受けて仕事をします。

野生生物調査員になるためには、大学の農学系や畜産系の学部に進み、大学院で環境保全などを専門的に学ぶと有利でしょう。

POINT

  • 環境調査を請け負う会社に就職する
  • 大学の農学系や畜産系の学部に進み、大学院で環境保全などを学ぶ
この職業に近づく大学は?
https://www.toshin.com/mirai/joblab/conts/wp-content/uploads/2017/03/138_TOP.jpg

東京農業大学 農学部 動物科学科

動物の能力や生きる仕組みを多面的な視点から研究する。生命・制御分野には動物生殖学、動物遺伝学、動物生理学、機能・生産分野には動物栄養学、動物衛生学、動物行動学のそれぞれ3つの研究室を設置。産業動物から愛玩動物まで多様な生き物を飼育している。

詳しくはこちら
https://www.toshin.com/mirai/joblab/conts/wp-content/uploads/2017/03/107_TOP.jpg

北里大学 獣医学部 動物資源科学科

4年制。人と動物の関係や食と健康のつながりを実践的に学ぶ。3年次後期にアニマルサイエンスとバイオサイエンスの2つの系の中の9つの研究室のいずれかに所属する。農学と医学の複眼的視野を培う農医連携教育プログラムは、希望者を対象に1年次から始まる。

詳しくはこちら
https://www.toshin.com/mirai/joblab/conts/wp-content/uploads/2017/03/133_TOP-1.jpg

東海大学 農学部 動物科学科

遺伝や繁殖といった動物の生理現象を理解し、適切な飼育や畜産物の生産についての知識と技術を身につける。人間と動物のよりよい関係や豊かな自然・環境づくりに寄与する人材を育成する。

詳しくはこちら

東進からのおすすめ

動物に関する仕事一覧に戻る

PAGETOP