自然保護官
自然に関する仕事
- こんな人に
オススメ! -
- 森林や野生生物が好きな人
- 自然を守る仕事がしたい人
- 色々な自然環境について知りたい人
1.自然保護官の仕事とは?
国立公園の保護管理や野生生物の保護・里山の保全などを目指す仕事です。
自然保護官は、レンジャーとも呼ばれ、地方環境事務所やその下部組織である自然環境事務所・自然保護官事務所などに勤務します。
自然保護官の仕事の中で最も多いのが、国立公園の管理に関わる許認可事務です。国立公園では、自然が破壊されるのを防ぎ、公園内の動植物を保護するため、開発行為などが法律で規制されています。自然保護官は、開発などの許認可申請に対し、申請者と打ち合わせをし、内容を確認して許諾の可否を判断します。
さらに、許認可された開発行為などが申請どおりに行われているか、公園内の自然環境や動植物が保護されているかを確認するため、国立公園内の巡視を行います。その際、国立公園内のビジターセンター(公園内の情報展示・案内施設)や歩道・トイレや展望台なども見回り、人々が安全で快適に自然と触れ合えるように管理します。
国立公園は計画に沿って管理されています。公園計画には、保護区域の設定・自然環境保護のための規制の強弱・施設の建設計画などが含まれており、定期的に公園内を調査して、計画の見直しや新しい計画の立案を行います。
また、破壊された自然環境を回復するために、NPO団体や地域住民と協力して自然再生事業を進め、公園内の清掃活動も行います。国立公園を訪れる人々のために自然観察会などのイベントを開催しているのも自然保護官です。
自然保護官は、このような国立公園に関する仕事の他に、自然環境保全地域や世界自然遺産地域の保護管理・希少野生生物の保護・国内の生態系に影響を与える外来生物の規制・里地里山の保全と再生・環境教育の推進なども行います。
2.自然保護官の役割・資質とは?
日本国内の自然環境と野生生物を保護することが自然保護官の役割で、そのために様々な規制が法律で定められています。自然保護官はそれらの法律を運用し、自然環境を破壊しない開発行為だけを許認可し、自然環境を守るための計画を作成します。
したがって、自然保護官の役割の中心は、自然環境事務所などでの許認可事務や計画作成といったオフィスワークです。自然保護官は、自然保護地域に対して自然保護行政を実施する役割を担っているため、オフィスワークの他に現場調査や現場巡視も行いますが、自然保護地域のパトロールなどの現場仕事は、基本的には自然保護官の補佐役であるアクティブ・レンジャーが担当します。アクティブ・レンジャーは環境省の非常勤職員で、自然保護地域のパトロールの他にも現場で様々な調査を行っています。
3.自然保護官になるためには?
自然保護官は、環境省の職員であり国家公務員ですから、自然保護官になるためには国家公務員試験の総合職(自然系)に合格し、環境省地方環境事務所に配属される必要があります。配属後は、全国に十数カ所ある自然環境事務所や自然保護官事務所のどこかに勤務し、2~3年ごとに転勤となります。


POINT
- 自然環境と野生生物を保護する国家公務員
- 国家公務員試験に合格し、自然環境事務所や自然保護官事務所に勤務する
関連情報
●環境省採用・キャリア形成支援情報一般職自然系(大卒程度)HP説明会情報やレンジャーに関するパンフレットを掲載している
オススメの1冊
『はじめての環境学』(増田啓子・北川秀樹著/法律文化社)環境保全分野の入門書。少し難しいかもしれないが、環境保全の歴史や国内の環境法・規制などがわかる
自然保護官の仕事には環境保全分野の法律知識が必須となる。大学に入ったらしっかりと勉強しよう

日本大学 生物資源科学部 獣医学科
6年制。生命活動の仕組みや公衆衛生、野生動物の保護など動物医療を軸に、幅広い分野に貢献する人材を育成する。健康な状態の動物の仕組みと、病気を引き起こす原因について学んだのち、専門的な診断技術や実践的な治療法など、高度な獣医療を学修する。
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