漆職人

美術、演劇に関する仕事

漆の木から採取した樹液を熟成させて木製の器などに塗り、湿度に対して耐久性をつけた「漆器(しっき) 」を作る仕事です。木の加工を行う木地師・加工した木に漆を塗る塗師・仕上げに装飾を施す蒔絵師など、漆器を作る各工程で、その仕事を専門とする職人がいます。

漆器を特産としている地域では、職業訓練校などで漆職人の知識や基礎技術を教えてくれる場合もありますが、漆職人になるためには漆器製造会社に就職するか、工房に弟子入りするのが一般的です。どの工程も、一人前になるのに10年以上の修業が必要といわれている職業です。「漆器製造技能士」という国家資格があり、各工程の技能ごとに資格があります。実務経験を積んで挑戦するのもよいでしょう。

海外では漆器を「ジャパン」と呼ぶように、漆器は日本独特の歴史ある特産品です。海外でも人気が高く、西洋風のインテリアなどに漆器の技術を取り入れる試みもされています。伝統を守りながら、新しいことにもチャレンジする気持ちを失わない人が求められるでしょう。

POINT

  • 日本特有の伝統を受け継ぐ漆器を作る
  • 各工程に10年以上の修業が必要な職人技
  • 取得すると有利な資格・免許あり

東進からのおすすめ

美術、演劇に関する仕事一覧に戻る

PAGETOP