教師

小・中・高校生などに勉強や社会のルールなどを教え、成長へと導く仕事

教育に関する仕事

INTERVIEW

現役の小学校教師に聞きました

成城学園 初等学校

堀辺 千晴さん

PROFILE

ほりべ ちはる

 母校の小学校の臨海学校でつき添いを体験。 子どもの一生懸命な姿に感動したことから、教師を目指すようになった堀辺さん。
 毎日、子どもたちと向き合う堀辺さんに、教師の仕事についてうかがいました。

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お仕事の内容は?

 今、私が受け持っているのは、小学1年生のクラスです。1年生は学校生活に慣れていないので、たくさんの「初めて」であふれています。その分、子どもたちの意欲や吸収する力が強いという大きな長所があります。そこで、まず子どもに興味を持たせることが授業の要となります。授業では、子どもたちの考えや反応をできるだけ取り上げ、1人ひとりが興味を持って、よりよく学び合えるよう心がけています。そのために子どもが「やってみたい!」と思えるような教材を探したり、子どもへの問いかけを考えたりするなど、授業準備がとても大事です。
 毎日の仕事として授業をすることはもちろん、学校のルールの中で子どもと共に生活すること、それを意識することが大切です。と同時に、お友だちと仲良く遊んでいるか、悩みや不安はないか、楽しく授業に参加できているかなど、子どもの様子をできるだけきちんと観察することが不可欠です。その一環として保護者と連絡を取り、子どものことについて話し合うのもまた、とても大事な仕事です。
 子どもが帰ったあとは、テストやプリントの採点、授業の準備、保護者へ配付するプリントや会議に向けた資料の作成などをしています。また、運動会・遠足・校外学習など、様々な行事の準備も行います。
 その他、教師としての技術や知識の向上を目指した研究会が、教育委員会や学校などで様々開催されるため、積極的に参加するように努めています。

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このお仕事の醍醐味は?

 やはり子どもたちと一緒に成長や感動を味わえることが、一番の魅力です。低学年であれば、子どもたちが満面の笑顔で「学校が楽しいよ!」と教えてくれると嬉しくなりますし、友だちとうまくつき合えなかった子が、仲良く友だちと遊ぶ姿を見ると、わが子のことのように嬉しくなります。
 体育祭や文化祭では、難しい体操や踊りを練習するのですが、最初はバラバラでうまくいきません。それがだんだんと、子どもたちが率先して休み時間に練習するようになり、団結し始めて……その結果、本番では最高のできばえ!私も子どもたちと一緒に感動して涙を流しました。

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小学校教師を目指す人にアドバイス

 この仕事は、自分自身が毎日の学校生活を楽しまないと決して務まらない仕事です。もっとやっておけばよかったという心残りがないように、今向き合っていること、好きなこと、やってみたいことに対して積極的に、全力で取り組んでください。そうすることで教師になったとき、子どもたちに伝えていけるものがたくさん生まれるはずです。
 また、子どもたちからはどんな反応が飛び出すかわかりません。どんな場合でも子どもと向き合い、考えていくのが教師の務めです。自分の苦手な分野、知らない世界のことでも答えられるように視野を広げ、知識を吸収してください。

ある日の堀辺さん

  

7:30

出勤して教室の整備。登校してきた子どもたちと過ごす

8:20

職員朝会で今日の予定や伝達事項を共有

8:45

1時間目開始(以後、45分間の授業が4時間目まで)

12:15

お弁当を食べたら昼休み。

13:25

午後の授業(5~6 時間目)

15:00

放課後。子どもたちと遊ぶことも

16:00

子どもたちが下校したら職員会議。授業や行事、クラスのことなどの課題を検討

18:00

授業の準備やテストの採点業務、学級通信の作成など。終わり次第、退勤

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