大学入試センター試験解答速報2012
《日本史A》 新高2生へのアドバイス



センター試験・日本史Aの出題の中心が正誤問題にあるということはいうまでもありません。正誤問題は、次の3つに大別できると考えてください。

(1)正誤の判断材料を歴史用語に置く出題
これに対応するためには、教科書を丹念に読み、一問一答式の用語問題集などを利用して、歴史用語を確実に定着させることが求められます。

(2)歴史事項の内容、結果、意義、背景などの歴史的思考力を試す出題
これに対応するためには、知識の注入にとどまることなく、常に教科書のエッセンスを吸収しながら理解を深めていく必要があるでしょう。

(3)正誤の判断材料を時間的概念に置く出題
年代配列問題や時期判定問題では、年代を問うことにとどまらず、時代の特徴を考察する出題も多く見受けられます。教科書に掲載されている基本年代を暗記することは当然のこととして、とくに社会経済、文化などの分野の特徴を時代ごとに理解する必要があるでしょう。

センター試験・日本史Aの対策に王道があるわけではありません。あくまでも学習の基本は教科書、授業にあります。授業の予習・復習を欠かさず、定期試験の対策を講じる際に知識や理解の定着をはかりましょう。その際、教科書を中心とした学習に徹することが肝要です。教科書を精読しながら、歴史用語を頭に入れ、そのうえで、歴史事項の内容、結果、意義、背景に関する理解を深めていく作業を繰り返しましょう。知識を確実にし、教科書のエッセンスに対する理解を深めていく、そうした作業の繰り返しが実力の蓄積につながります。高2生における積み重ねが受験勉強を本格化させる際の大きな養分になります。可能な限り、高2生が終了する時点で、日本史Aの教科書の精読を一通り終えておきたいものです。

また、これを機に今年度のセンター試験・日本史Aの問題を解いてみましょう。もちろん、未習範囲が多いかと思いますが、センター試験・日本史Aで求められているレベルを今の時点で一度会得しておきたいものです。感触を会得したらいよいよスタートです。センターのレベルを常に念頭に置きながら、それに対応した学習を地道に進めていきましょう。


大学入試センター試験解答速報2012
表示:スマートフォン版│PC版