大問数6題、小問数34題の問題数は昨年度と同様。
日本史Bとの共通問題は、昨年度と同様で第3問と第5問であった。
時代別にみると、明治時代の比重が低くなり、幕末以降の各時代からバランス良く出題されている。出題分野は、例年同様政治史の比重が高く、社会経済史、文化史、外交史もバランス良く出題されている。出題形式は、正誤問題、正誤組合せ問題が中心で、年代配列問題や時期判定に関する問題も例年通りの出題数であった。
ただし、現行の学習指導要領を反映して、統計表やグラフなどの読み取り問題が、昨年度は1問であったのが、今年度は4問出題された。しかしながら、グラフ、統計表と選択肢の記述が一致するかを一つ一つ検証すれば解答に至るので、落ち着いて対処したい。
難易度は、統計表やグラフなどの読み取り問題が増えたこと、受験生が苦手とする近現代の文化史についての出題が多かったこと、多角的に歴史事象を思考させる問題が多かったことから、昨年度よりもやや難化した。