大学入試センター試験解答速報2012
《日本史B》 新高3年生へのアドバイス



◆「時代」と「時代」の相違点を鮮烈に意識する
新高3生は、まず今年度のセンター試験の問題を解き、来年度に向けてモチベーションを高めていくことから始めてほしいと思います。もちろん、現段階では知識不足は否めませんが、出題形式を把握した上で今後1年間の学習指針を立てることが何よりも大切です。問題形式は、空欄補充、正誤問題(4択、複数の文章を駆使した正誤問題)、時代配列問題、史料や視覚教材を用いた問題など多岐にわたります。これらの問題に対処するためには、歴史用語の表面的な「暗記」では太刀打ちできません。歴史事象の背景、経緯、内容、結果など、因果関係をしっかりととらえて歴史を考察する能力が求められています。なかでも、「時代」と「時代」の相違点を鮮烈に意識して歴史の全体像をつかむ学習が非常に大切です。

◆教科書を中心とした基礎学習とともに視覚教材を併用しよう
周知のとおり、センター試験は基本的な問題を中心に出題され、教科書の内容から逸脱した問題は皆無です。時には基本的な知識から派生させた応用問題が出題されることもありますが、それも「基本」に忠実であれば容易に得点することができるのです。また、今年度の問題でも昨年度以上に地図、表、グラフ、視覚教材といったセンター試験の「オールキャスト」が登場しました。それは、今、この時代を生きている私たちに「先人たちが生きた『歴史』を考察する豊かな想像力」が求められている、ということに他ならないのです。教科書の熟読はもちろん、図説資料集にも目を通す学習を実行して下さい。

◆歴史を学ぶこと
より一層混沌としてきたこの世の中において、豊かに生きていくための指標は過去の歴史の中にあるといっても過言ではありません。歴史は「暗記科目である」といわれます。決してそれを否定するわけではありませんが、センター試験は「歴史を考える力」がなければ高得点は望めないことを肝に銘じて下さい。過去の歴史事象は今を生きる私たちに何を投げかけているのか、といったことを常に考えながら学習にあたって下さい。「考える」習慣は、センター試験で高得点を確保する大きなカギとなるのです。

◆闘いはすでにはじまっている
センター試験の出題傾向、難易度を隅から隅まで入念に分析した、年5回実施される東進のセンター試験本番レベル模試を全て受験することを強くお勧めします。まずは2月に実施される「第1回2月センター試験本番レベル模試」を受験してみましょう。闘いはすでに始まっています。

いま、ここから高い目標を定め、行動に移しましょう!


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