大学入試センター試験解答速報2012
《日本史B》 全体概観


多様な出題分野において基本事項を問う問題が大部分を占める。原始時代が皆無で、経済史が大幅に減少。

大問数6題、小問数36問の問題数は昨年度と同様。

原始時代(旧石器時代、縄文時代、弥生時代)の出題が皆無で、昨年に比べて経済史の出題が大幅に減少した。出題分野は政治、社会、経済、文化と多方面にわたり、例年通りといった印象。昨年度以上にグラフ、地図、視覚教材、史料を用いた問題が随所で出題され、暗記ではなく理解を重視した学習がさらに求められている。

難解な歴史用語がみられたため戸惑った受験生もいたと考えられるが、選択肢の文章も短文が多く、基本事項に関する問題が大部分を占めた。

出題形式は正誤問題が中心で、オーソドックスな4択問題とともに、複数の文章が用いられた正誤問題も複数問出題された。後者の出題形式は受験生の解答が分散する傾向が強いので、ここで大きく差がついた可能性が高い。

出題範囲は古代〜戦後までと、幅広い時代にわたった出題は例年通りであった。一方で、世界文化遺産、領土問題といった昨今の国内外における時事的な話題にも触れられており、社会に対する日常的な洞察力も求められたといえる。


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