大学入試センター試験解答速報2012
《理科総合A》 新高3年生へのアドバイス



◆理科総合Aとは
理科総合Aは、エネルギーに関するさまざまな内容と物質の構成や変化といった内容を中心として、自然現象について理解を深める科目です。リサイクルや環境問題についても扱っています。したがって、エネルギーの種類やエネルギー資源、物質の成り立ちなどを理解し、リサイクルや環境問題まで興味、関心を広げていくことがとても重要となります。また、今年もそうでしたが、例年与えられた実験結果から結論を導く設問が出題されています。教科書の内容を正しく理解するのはもちろんですが、それだけにとどまらず、観察や実験などを通して理解を深める必要があります。

◆理科総合Aの勉強法
理科総合Aに限った話ではないかもしれませんが、まずは教科書の内容を確実に理解する必要があります。理科総合Aでは、物理分野の力と運動、力学的エネルギー、仕事、化学分野の物質の構成、酸化還元、酸・塩基などを確実に理解する必要があります。これに加えて、今年は出題されなかったものの、生物分野の酵素や発酵、地学分野の鉱物資源やエネルギー資源なども重要です。また、例年理科総合Aのセンター試験では、物理分野の出来によって差がつく傾向が強いです。しかし、物理分野は十分に対策すれば決して難しくはないです。今のうちから対策をしておくと、確実に有利になります。勉強するときは単なる公式や用語の暗記ではなく、自然現象をイメージして理解することが重要です。思考実験(頭の中で行う仮想的な実験)、仮説と検証といった理科独特の考え方を身につけておくと、実験考察問題を解くにあたって十分に役に立ちます。さらに、リサイクルや温室効果ガスによる地球温暖化といった環境問題、風力発電等の自然エネルギーなどについても普段から関心をもっておき、ニュース等で得た知識を整理しておくとよいでしょう。

◆センター試験のために
教科書の内容が十分に理解できるようになったら、次はセンター試験での目標点を取るための対策が必要になります。しかし、ただでさえ理科総合Aの問題を解く機会は少ないうえに、センター試験は独特の出題形式です。センター試験対策を行うか否かで、大きく差になります。積極的に東進のセンター試験本番レベル模試を活用することが、非常に有効です。


大学入試センター試験解答速報2012
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