《地学I》 設問別分析
【第1問】地球の鉛直構造、アイソスタシー
問1は音速を覚えているかどうか、大気圏の気温分布を理解していたかどうかがポイントになる。問2は海洋の深さ、陸地の高さについて知っているかどうか。問3は地球内部の構造についての知識が正確であるかどうか。問4は容易。問5はプレートテクトニクス、問6はアイソスタシーの基本問題。普段からしっかり学習していれば容易に解ける。
【第2問】火成岩・変成岩、火山
問1は花こう岩BがAより古いことが判断できるかどうか。問2・3・5・6は基本問題。問4は造山帯の名称に関係なく、文章を判断すればよい。
【第3問】地質図、地球の歴史
問1は走向・傾斜を読み取る基本問題。問2は断層の760mの走向線が地点Xの直下であることが分かればよく、選択肢の柱状図の情報を図1に書き込んで判断する。問3は断層がC層で切られていることに気付いたかどうか。問4は断面図を書けばよい。問5は石炭紀についての知識が必要。問6はクックソニアを知っているかどうか。
【第4問】低気圧、海洋
問1は偏西風の波動と温帯低気圧、熱帯低気圧のエネルギー源についての知識問題。問2は温帯低気圧の構造の知識問題。問3は台風の構造、問4は気圧について理解しているかどうか。問5・6は教科書の知識があれば解ける基本問題。
【第5問】太陽系、恒星のスペクトル
問1は恒星の進化の基本をHR図と結びつけて考えられるか。問2はHR図の基本問題。問3は5等差が光度100倍であることを覚えていれば容易に解ける。問4は銀河の後退速度、問5は銀河系の構造を理解しているかどうかが問われ、単なる暗記では苦戦する。問6はタイムスケールに関する目新しい出題で、難問であった。