大学入試センター試験解答速報2013
《英語》 新高3年生へのアドバイス



センター試験の英語は、高校2年生までに学んだ知識で十分に対応できる範囲で出題されます。したがって、今年3年生になる皆さんは問題を解く上で必要な知識はすでに学習済みです。しかし,実際80分という短い制限時間内で、これまでに得た知識を総動員し、実際の得点につなげ高得点を狙うには、語彙や文法を完全な知識として身につけ、読解力を鍛錬することが必要です。これは一朝一夕に身につく力ではなく、当然演習量を多く積むしか対策はありません。つまり、盤石な基礎力を身につけた上で、自分の弱点に応じた対策を講じ、時間配分に注意し何度も予行演習を繰り返せば、本番で結果を出せるのがセンター試験なのです。来年度、問題構成が多少なりとも変更されても、どんな問題にも対応できる力を養いましょう。以下、分野ごとの対策を参考にしてください。

(1)発音・アクセント
発音・アクセントについては、センター試験の中でも例年正答率が低い大問になります。この分野では発音・アクセントの規則やパターンなど知識の蓄積が不可欠です。学習対策としては、発音・アクセントに特化した市販の問題集を一冊解き、英単語を暗記する際にはCDなど音声を利用して、意味と一緒に正しい発音やアクセントを声に出して覚えるなどして、1つずつ知識を増やしていきましょう。英文はできるだけ音声を利用して,正しい発音に続いて声を出す音読を習慣化することが大切です。

(2)文法・語法・語彙
文法・語法・語彙については、基礎学力を試す問題が万遍なく出題されます。対策がおろそかになりがちなのが,単語・熟語・類語の使い分けなどの語彙や語法に関する分野です。センター試験では語彙に関する問題が文法と同程度かそれ以上の比重で出題されるという現状をしっかり認識して,日頃から語彙力・語法の強化に努めましょう。

(3)英作文
整序英作文では語法・文法の知識を正しく運用する力が試されます。日頃から、主語・述語・修飾関係などの英文の構造に注意して学習し、標準レベルの例文を音読してしっかりと身につけましょう。またセンター試験の過去問など整序英作文の問題に十分慣れておくことも重要です。

(4)口語コミュニケーション
会話問題では、会話の場面・話題・発言の意図・会話全体の流れなどを的確につかむことが求められます。コミュニケーション力の素地をつくることにも役立ちますので、会話でよく使われる基本的な応答表現や慣用表現の知識を日頃から増やしていきましょう。

(5)英文読解
センター試験で得点ができない大きな要因として、問題量が多いことが挙げられます。制限時間内に解答できないと、配点の高い最後の大問で時間切れとなってしまいます。センター試験の英文には難解な構文や語彙は出ませんが、数多くの長文を読みこなし、速読力を高める訓練が必要です。語句や表現の意味が問われる問題では、文脈からその意味を推測する力が試されます。図表と説明文を結びつけて答える問題では「情報処理能力」が求められます。長文読解問題では、パラグラフごとのテーマを把握し、その論理展開を見抜く力を養うことが大切です。長文読解問題では基本的にパラグラフごとに設問が設定されていますので、本文を読みながら設問を解いていきましょう。センター試験の過去問などを日頃から音読し、英文を身体にしみ込ませることも肝要です。本番まで繰り返し演習を行い、目標点に近付くよう継続して学習を進めていきましょう。
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