大学入試センター試験解答速報2013
《英語》 設問別分析



【第1問】A 単語の発音 B 単語のアクセント 
今年も例年通り発音とアクセントのみのオーソドックスな出題であった。変更点として、Aの発音問題が昨年の4問から3問へと1問減り、Bのアクセント問題が逆に3問から4問へと増えた。またBでは、昨年は「与えられた語と第一アクセントの位置が同じ語」を選ぶ問題であったが、今年は2011年度のスタイルに戻り「第一アクセントの位置がほかの三つの場合と異なるもの」を選ぶ問題となった。発音問題、アクセント問題とも基本的なレベルの出題であった。

【第2問】A 文法・語法・語彙 B 対話文 C 整序英作文
昨年からの形式上の大きな変化はなかった。Aは熟語を答えさせる問題に難しく感じられるものがいくつか見られたものの、多くは基本的な文法・語法を問う問題で取り組みやすかったと思われる。Bの会話文完成問題は、昨年同様いずれも文脈を決め手とする問題で、会話特有の決まり文句を知らなければ解けないという問題は含まれていない。Cの整序英作文は昨年同様に選択肢の数が5つで、倍数表現や関係詞、副詞・不定詞の相関表現など、文法をきちんと学習してきた受験者には解き易かったであろう。

【第3問】A 文脈による語句の意味推測 B 意見内容の要約 C 英文空所補充
Cに地図が入ったほかは形式上の大きな変更点はない。Aはここ数年続く形式で、短文中に施された下線部の語句の意味を問うものである。2問とも、下線部の語句の知識がなくても落ち着いて文脈から意味を推測すれば正答にたどりつける問題であった。Bは議論における意見内容を問う問題で、全体的な内容把握の力を試すという狙いは従来と変わらない。Cの空所補充は、インディアナ州の時間帯を示す図版が入ったものの、図版自体は読解の補助となるもので、これまでの文補充形式の問題の本質は同じと言ってよいであろう。

【第4問】A 図表を使った説明文読解 B 事務的文書などの読み取り
問題形式に大きな変化はなかった。今年のAの素材文は世界の医療事情に関する説明文である。昨年2つあった図は1つに減り、問3では本文・図とは合致しないものを選ぶ問いが出題された。設問は比較的平易と言える。Bは写真館の広告を用いた読み取り問題である。表の他にイラストも入った広告の読み取りであったが、文字情報を落ち着いて処理すれば難しい問題ではない。

【第5問】イラストを含む内容一致問題
形式的には過去3年とほぼ同様であった。同じ状況を説明した2つの体験談を素材に、内容一致問題が4つとイラスト問題1つからなる大問である。イラスト問題はある映画の内容を展開に従って順序正しく選ばせるものであった。設問はこれまで通り平易で、時間にある程度の余裕があれば、難なく答えられるレベルである。

【第6問】長文読解問題
人間社会におけるダンスの役割について述べた文章が素材。形式的には従来同様の内容一致問題を主軸にしており、総語数も昨年並みである。パラグラフごとの内容を問うものが4問、全体のテーマを問うものが1問、見出しを問うものが1問だった。本文の内容や設問は標準的で、問1〜4の設問文には該当する段落が示されているので取り組みやすい。ここまでの問題で時間を使いすぎていなければ、高い正答率が期待できるだろう。
大学入試センター試験解答速報2013
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