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物理基礎: 新高3生へのアドバイス
《物理基礎》
新高3生へのアドバイス
◆現象を物理学的に正しく捉えることを心がける
皆さんが受験される2020年1月のセンター試験が、最後の実施となります。「物理基礎」は、力学、熱、波動、電磁気、エネルギーの利用などを扱います。専門的な内容は「物理」で扱うため、物理基礎は日常的な内容が中心となります。「物理」のように、計算を通じて複雑な現象を解析する問題はほとんどありません。「物理基礎」においては「自然現象を物理学的に捉えることができるか」が主題とされており、計算はわずかです。「物理基礎」の学習にあたって重要なのは、扱われている現象の物理学的な捉え方を身につけることです。数学と異なり、自然現象を扱っているため、計算には現象にそった意味合いがあります。ただ覚えるだけでなく、これを理解することが先決です。教科書等では、図や写真を多用して現象の捉え方を丁寧に説明しています。計算問題を解く前に、時間変化とともにどのように現象が起こっているのかについて、理解することを心がけましょう。
◆基本問題から解いていく
現象の捉え方についての理解が深まってから問題演習を行うと「物理基礎」に関する理解が深まります。ただし、いきなりセンター試験の過去問や予想問題を解くのではなく、基本問題から始めるのが重要です。まずは、基本的な問題を題材に、それを解くだけでなく、「現象を物理学的に正確に捉えられているか」を自問自答しながら理解を深めていきましょう。その上で、センター試験の過去問や予想問題を解き、センター試験の出題形式に慣れたり、現状の学力がどれくらいなのかを測ったりすることが有効です。「答えが出たらおしまい」という考え方を捨て、「何を原因として、何が起きたのか」を丁寧に1つ1つ明らかにしましょう。
◆模試を受験してセンター試験の出題形式に慣れる
センター試験では、限られた制限時間内で正解を求められる独特の出題形式があります。物理の学力が身についたとしても、センター試験の出題形式に戸惑って実力が十分に発揮できないと、それまでの努力が報われません。例年、センター試験の「物理基礎」は、複数の答えの組合せを答える問題やグラフの選択問題など、独特の出題形式が見られます。また、「物理基礎」とそれ以外の基礎科目で合わせて解答時間が60分なので、時間配分に慣れておかないといけません。センター試験本番で実力を発揮するためにも、センター試験と出題形式や出題範囲が同じ全国統一高校生テストを含めて年間6回実施される「センター試験本番レベル模試」を受験し、センター試験の出題形式や時間配分に慣れておく必要があります。もちろん、模試は受けっぱなしにするのではなく、不正解だった問題や偶然正解した問題について復習することも重要です。出来なかった問題を復習し、類題が解けるようになれば、更なる高得点が期待できます。
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