共通テスト 1日目解答

地理歴史

9:30-11:40

公民

9:30-11:40

国語

13:00-14:20

英語

15:10-18:10

共通テスト 2日目解答

理科①

9:30-10:30

数学①

11:20-12:30

数学②

13:50-14:50

理科②

15:40-17:50

理科① 生物基礎

設問別分析

【第1問】生物と遺伝子(生物の特徴・代謝・遺伝情報の複製・細胞周期)
設問数は5問、マーク数は5個でいずれも昨年より1個減少した。Aは、生物の特徴・代謝に関する問題だが、知識問題だけではなく、生物の特徴・代謝に関する基礎知識をもとにした考察問題も出題された。問1は原核細胞と真核細胞の比較に関する知識問題であり、確実に正解したい。問2は代謝の基礎知識をもとにした考察問題であるが、文章を素直に読めば難なく正答できる。Bは、細胞周期に関する総合問題だった。問3は複製開始点の数を求める計算問題である。設問文に書かれている情報は「精子」の核に含まれるDNAの塩基対数であるが、問われているのは「体細胞」についてであることに注意したい。問4は問題文のみから解答を導く考察問題であるが、問題文に書かれている情報を落ち着いて処理できれば、十分に正答できる。問5は細胞周期における細胞当たりのDNA量変化に関する基礎知識をもとに、問題文と図の両方を正確に理解する必要があり、解答に時間がかかる。

【第2問】生物の体内環境の維持(胆汁に関する実験考察問題・免疫)
設問数は5問と昨年と変わらないが、マーク数は7個で昨年より1個増加した。Aは、胆汁に関する実験考察問題だった。問1・問2ともに実験考察問題に十分慣れていないと解答に時間がかかる。高得点が取れたかどうかは、これらの問題をいかに素早く正確に解けたかがカギとなったであろう。Bは、免疫に関する知識問題と、基礎知識をもとにした実験考察問題だった。問3・問4は自然免疫のしくみについてきちんと理解していれば十分に解答できる。問5は実験が多く、処理しなければならない情報量は多いが、免疫のしくみに関する基礎知識が十分に習得できていれば、問題なく正答できたであろう。

【第3問】生物の多様性と生態系(生態系の保全・生態系内の物質循環とエネルギーの流れ・バイオーム)
設問数は5問と昨年と変わらないが、マーク数は6個で昨年より1個増加した。Aは、生態系の保全・生態系内の物質循環とエネルギーの流れに関する知識問題と、基礎知識をもとにした考察問題だった。問1は生態系内のエネルギーの流れについて、代謝の単元である光合成に関する基礎的な知識問題であった。問題自体は平易であるが、このような分野を跨いだ出題は生物基礎では珍しい。問2は生態系内の物質循環に関する知識問題であり、平易。問3は生態系に関する基礎知識をもとに水槽生態系の保全を思考させる良問であるが、理解するのに時間がかかる。また、適当なものを「過不足なく」選択する問題形式であることも、受験生にとっては正解までのハードルを高くした要因であるだろう。Bは、バイオームに関する知識問題と、基礎知識をもとにした考察問題だった。問4はバイオームに関する知識問題であり、各バイオームの特徴を正確に理解していれば難なく解答できる。問5はバイオームの基礎知識をもとにした考察問題であるが、問題文の内容と図が理解しやすく、十分に正答できたと思われる。